那覇市の乳児死亡 遺族が提訴へ 認可外保育園と市、国に賠償請求 30日に弁護団が会見 沖縄 


那覇市の乳児死亡 遺族が提訴へ 認可外保育園と市、国に賠償請求 30日に弁護団が会見 沖縄  乳児が亡くなった認可外園のホームページより
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 2022年7月30日に那覇市の認可外保育園(同年8月に廃止)で、一時預かりされた生後3カ月の男児が心肺停止の状態で救急搬送後に死亡した件で、遺族側が市や園側、国に対して損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を那覇地裁に起こすことが22日までに分かった。30日に訴訟提起し、弁護団が会見する。

 関係者によると、訴訟では、乳児が心肺停止になっていた場にいたとされる当時の園長、園を管理する立場にある市などに対して安全配慮義務違反や不法行為への損害賠償を求める方針という。

 事故を巡っては、県警が保育園関係者から事情を聞くなどして、保育状況と死亡の因果関係を調べている。

 事故を受けて、市の検証委員会が3月、再発防止策をまとめた報告書を知念覚市長に答申。報告書では、施設閉鎖命令を含む指導体制の強化や法制度の見直しなどを求めた。

 市こども教育保育課によると、検証委の提言を受けて6月、「保育施設の重大事案再発防止のための行動計画策定委員会」を設置した。2024年度中に行動計画の策定を目指すとしている。