対馬丸慰霊祭で、合唱する「つしま丸児童合唱団」の子どもたち＝22日午前11時18分、那覇市若狭の「小桜の塔」（小川昌宏撮影）
慶田城 七瀬 「もしも一つだけ願い叶うならば／戦争を捨てて／世界に愛と平和を／この願いを叶えるまで／私たちは歩み続けることを止めないだろう」。慰霊祭の会場には、児童生徒の歌声が響いた。
対馬丸記念館を拠点に活動するつしま丸児童合唱団は、子どもたちが大きな声で歌い笑い、のびのびと活動できる居場所づくりとして、2012年6月に誕生した。イベントなどで交流を深めながら、合唱の練習に励み、沖縄全戦没者追悼式などにも出演している。
コロナ禍での活動の場が減った時期もあったが、80年の節目に平和への願いを声高らかに歌い上げた。
団員の饒平名木蓮さん（11）＝城西小5年＝は「撃沈されて亡くなった子どもたちに（忘れていないから）もう大丈夫だよと伝えたかった。絶対に戦争をしたくないという願いを込めて歌うことができた」と達成感を込めた。
（慶田城七瀬）
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