【南風原】南風原町主催の「第30回子ども平和学習交流事業」の県外研修に参加している町内の小学6年生8人らが21日夜、対馬丸が疎開する児童らを乗せて沈没した鹿児島県・奄美大島沖の海上で慰霊祭を行い、犠牲者に向けて黙とうした。
児童たちは80年前に対馬丸が那覇港から長崎へ向けて出発した21日と同じ日に出発し、船の中で南風原の学童疎開や対馬丸について学んだ。北丘小の山中理葉(りお)さん(11)は「暗い海を見て、ただただ怖かった。飛び込む勇気はない。この海で亡くなった人たちのことを考えて黙とうした」と振り返った。
(田中芳)