新基地建設が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前テントで4日、黒色のスプレーで「殺すな」と落書きがされているのが見つかった。体の不自由な人が休憩するための台の上に敷かれたブルーシートに大きく書かれていた。
第一発見者の60代の男性は、抗議活動に参加するため午前8時半ごろにテントを訪れ、落書きに気付いた。男性は「(安和桟橋の)事故原因が公表されていない中で、抗議活動する市民が事故の原因だと決めつけた人が書いたのだろう。卑劣なやり方だ」と批判した。
市民らは警察には通報せず、ブルーシートを裏返すなどして対応した。
抗議活動に参加する大西章さん(72)によると、安和桟橋での死亡事故以降、抗議活動への風当たりは強くなっているという。その上で「落書き以上のことが起きないか心配だ」と話した。
同日の抗議活動では、民族団体「日思会」の街宣車が「お前らが殺した」と、市民らに罵声を浴びせる場面も見られた。
一方、名護市安和の安和桟橋では土砂搬出作業が続いていた。
関連記事