8日投開票の宜野湾市長選は7日、選挙戦を終えた。松川正則市長の急逝に伴い急きょ実施された短期間の選挙戦で、立候補した前市議の桃原功さん(65)、元職の佐喜真淳さん(60)の両陣営は市内各地を回り、1票獲得のため奔走した。空に虹が架かり、時折雨が降りつける中、それぞれの陣営は打ち上げ式を開き、勝利を誓って支持者と気勢を上げた。
(’24宜野湾市長選取材班)
桃原功さんの陣営は午後5時から、宜野湾市の長田交差点で打ち上げ式を開いた。時に雨が降る中、信号前の沿道にはオレンジの鉢巻きを巻いた支持者が大勢集まった。
選挙カーの上に乗った桃原さんは、連日の遊説で真っ黒に焼けた肌に大粒の汗を光らせながら、支持者の声援や車中からの応援クラクションに手を振って応じた。開始から17分後、選挙カーの背後に虹が架かった。マイクを握った桃原さんは「結集してくれた皆さんに加え、虹も応援してくれています」と「吉兆」をとらえ、笑顔で支持者に感謝の意を示した。
米軍普天間飛行場の返還が進まない現状を踏まえ、桃原さんは「(返還合意から)28年がたった。ここで本当の意味の平和を取り戻そう。石川の陸自計画撤回のように私たちが結集したらできる」と拳を上げながら力強く訴えた。支援者らは「そうだ」とこの日一番の拍手と指笛で応えた。
桃原さんはガンバロー三唱で勝利を誓った後、支持者と握手。「必勝、必勝、いさお」の声援を背に、最後の遊説へと向かった。
(玉城文)