漫画誌モーニング「お詫び」掲載 島耕作「辺野古で日当」表現 編集部「再発防止努める」


漫画誌モーニング「お詫び」掲載 島耕作「辺野古で日当」表現 編集部「再発防止努める」 漫画雑誌「モーニング」を出版する講談社=20日、東京都文京区
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 漫画「社外取締役 島耕作」に、名護市辺野古の新基地建設で抗議参加者が日当をもらっているなど根拠のない話が描かれた問題で、掲載漫画誌のモーニング(講談社発行)は31日の発売号で「お詫びとお知らせ」を掲載した。

 同誌編集部は、今後の漫画作品の表現については「編集部内に限らず他部署とも一層知見を共有する体制を作り、より深い協議を作者と重ね、再発防止に努める」としている。

 体制作りに関して講談社は、本紙の取材に「校了前の段階で機微な表現については校閲・法務部門に相談する体制を整えた」としている。

 単行本掲載時の内容修正に関しては「公開前の作品の内容については答えられない」と答えた。

 「お詫び」は同誌の最終ページ部分の1ページを使って掲載。編集部と作者の弘兼憲史氏が10月21日に連名で同誌ホームページ(HP)で発表した内容と同様で、編集部の再発防止の考えが追記された。この追記はHPでも31日掲載された。

 「お詫び」では作品制作の取材過程で作者らが聞き、描いた「新基地建設反対派のアルバイトがある」などの話は「当事者からは確認の取れていない伝聞」と説明し「軽率な判断だった」とした。