蛇口ひねると泥水 大宜味村の半数で断水 9日、大雨で浄水場が浸水、給水活動も 沖縄


蛇口ひねると泥水 大宜味村の半数で断水 9日、大雨で浄水場が浸水、給水活動も 沖縄 臨時の給水所で飲料水を受け取る住民=9日午後3時10分、大宜味村の道の駅おおぎみ・やんばるの森ビジターセンター
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【大宜味】9日に降った大雨の影響で、大宜味村では村内の津波浄水場のろ過池が浸水して水が供給できなくなり、断水した。9日午後7時現在も村の半分ほどの世帯で断水が続いている。ろ過池に入り込んだ土砂を取り除く作業が必要となるため、復旧のめどは立っていない。

 村などは9日午後3時から道の駅おおぎみ・やんばるの森ビジターセンターに給水車を配置し、給水活動を実施した。給水所には6リットル入りの給水袋が用意された他、ペットボトルを持ち込んで給水を受ける住民もいた。村によると、10日以降の給水活動は9日午後7時現在で未定。

 給水所を訪れた住民の女性(76)によると、9日朝に蛇口をひねったところ泥水が出てきたため、午前中は自宅に保管していた飲料水を使用した。30年以上村に住んで断水は初めてといい「食事も作れず、風呂も入れず、薬を飲むのも困る」と嘆いた。別の男性は民泊で修学旅行生を受け入れており「復旧のめどが立たないのが心配だ」と顔を曇らせた。