米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設で、沖縄防衛局が20日にも大浦湾側の新たな護岸工事に着手することが分かった。
当初8月1日から工事を開始すると県に通告していたが、台風の影響などで延期していた。1月に始まった大浦湾側の工事は資材置き場の整備だった。今回は大浦湾側で設計変更に基づく初の本体工事着手となる。
着手予定の護岸は、埋め立て予定地北側の「A護岸」。整備予定地の一部は海底に軟弱地盤があり、地盤改良工事も予定している。最初に実施するのは地盤改良が不要な箇所で、金属製のくいを打ち込むとみられる。
防衛局は7月初旬から大浦湾でくい打ち作業の試験を実施。玉城デニー知事は「十分に協議が調うまでは工事を始めるべきではない。しっかり厳守していただきたい」とけん制していた。
(沖田有吾、明真南斗)