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【地図あり】西普天間「13街区保留地」の売却、入札なし 計画変更も検討 沖縄


【地図あり】西普天間「13街区保留地」の売却、入札なし 計画変更も検討 沖縄 琉球大学病院(奥)などの建設工事が進む米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区跡=3月、宜野湾市(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

 【宜野湾】宜野湾市は21日までに、現在土地区画整理事業が続く米軍キャンプ瑞慶覧西普天間住宅地区跡地(約51ヘクタール)内の「13街区保留地」(約1ヘクタール)の売却に向けた公募型プロポーザルを実施していたが、期限内に入札がなかったと発表した。最低売却価格は約10億6400万円。売却費が得られないと土地区画整理事業の進捗(しんちょく)に影響も与えるため、市は再公募はせずに早期売却に向けて事業計画の変更も検討している。最低売却価格の変更はしない。

 市によると意欲を示す事業者はあったが、人手不足や資材高騰などの理由で応札をしなかった。

 同保留地は土地区画整理事業の事業費に充てるために地主から減歩を受けた。来年1月に開院する琉球大学病院に隣接し、地区内に約50カ所ある保留地の中で最も早く売却手続きを開始した。保留地の中で唯一、公募型プロポーザル方式で売却し、医療産業・研究機能、宿泊施設などの誘致を目指していた。

 西普天間住宅地区は「沖縄健康医療拠点」と位置づけられ、来年1月に琉大病院が開院し、同4月に医学部が移転する。地区内では道路整備や宅地造成などが進む。

 市建設部市街地整備課の嶺井実克課長は「宅地造成の事業費は保留地の売却費から充てられるため、売却費が得られないと事業に影響を来す。一日も早く売却するために検討を進めている」と話した。

 (梅田正覚)