【宜野湾】8日投開票の宜野湾市長選は無所属新人で前市議の桃原功氏(65)=立民、共産、社民、社大推薦=と無所属元職の佐喜真淳氏(60)=自民、公明推薦=による事実上の一騎打ちとなり、激しい選挙戦を展開している。2氏の選対本部長に手応えや有権者に訴えたいことなどを聞いた。
―選挙戦の手応えは。
「7月に松川正則市長が急逝し、非常に驚いたが、50日以内に選挙は実施されるので顔を上げて挑んでいる。急であるため、当初は選挙があること自体、市民にあまり知られていなかった」
「周知するため与党市議団を中心に市内7カ所で手振りや地域回りを始めた。次第に県議や市外の町村議員、国会議員、企業有志にも広がった。市議団17人の地域回りや企業の朝礼、模合回りを通して反応は良くなり、手応えを感じるようになった。佐喜真候補の知名度の高さからくる『大丈夫だろう』という油断が一番の大敵だ。気を引き締め投票を促したい」
―投票率や当選ラインをどう考えるか。
「超短期決戦で当選ライン予想は難しい。ただ選対本部の目標としては投票率63~64%を目指し取り組んでいる。目標得票は2万7000票だ。あえて高い目標を設定した。市議団や県議、国会議員、支持してくれる企業有志ら総力を挙げて取り組まないといけない」
―終盤の取り組みは。
「三日攻防はスポットや流し遊説を中心に運動を展開し、票の掘り起こしに注力する。同時に期日前に投票を促す運動も広げていく。これらを総力戦でやっていく」
―訴えたいことは。
「市政継続できるのは佐喜真候補だけ。松川、佐喜真両市政の12年間で市民の暮らしは良くなった。国道330号の渋滞解消のため普天間飛行場東側を返還させ、市道11号を開通させた。佐喜真市政で着工し、松川市長が開通させた。革新市政で中止していた事業だ」
「西普天間も佐喜真市長時代に返還が決まり、琉球大病院を誘致した。宜野湾にいて最先端医療を受けることができる。12年間の保守市政の成果だ。やはり松川市長の思いを引き継いでいくのは佐喜真候補しかいない」