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国連の特別報告者、基地とPFAS問題調査へ 11月にも沖縄訪問、デニー知事と面談やシンポも


国連の特別報告者、基地とPFAS問題調査へ 11月にも沖縄訪問、デニー知事と面談やシンポも 玉城デニー知事とマルコス・オレリャーナ氏=2023年9月24日、スイス・ジュネーブ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄の米軍基地問題や基地から派生する環境問題を視察するため、有害物質と廃棄物に関する国連特別報告者であるマルコス・オレリャーナ氏が11月にも沖縄を訪問する見通しであることが24日までに、関係者の話で分かった。

 玉城デニー知事との面談や米軍基地周辺の視察、シンポジウムなどが予定されているという。

 特別報告者は国連人権理事会から個人の資格で任命される専門家で、特定の国の状況や、分野・テーマについて調査し、人権問題について報告書を作成する役割を担う。

 公式訪問は日本政府の招へいが必要となるが、今回のオレリャーナ氏の訪問は学術調査を目的とした非公式訪問となる見込み。

 玉城知事が昨年9月に国連人権理事会に出席するためにスイス・ジュネーブを訪れた際、オレリャーナ氏と直接面談し、有機フッ素化合物(PFAS)を巡り基地内への立ち入り調査ができていないことなどを説明し、来沖して調査するよう求めていた。オレリャーナ氏は玉城知事に対し「沖縄の基地とPFASの問題については日米の両者が解決に向けて動いていく必要がある。私も解決に向けて取り組みたい」と話し、来沖に前向きな姿勢を示していた。

(知念征尚、沖田有吾)