工芸品に親しめる新名所「恩the SHOP」 やちむん、琉球ガラス…提案型ショップ 沖縄・恩納村


工芸品に親しめる新名所「恩the SHOP」 やちむん、琉球ガラス…提案型ショップ 沖縄・恩納村 恩納村の工芸品を展示する「恩the SHOP」のお披露目会に参加した工芸作家ら=12日、恩納村のおんなの駅
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 恩納村おんなの駅の2階に、村内の優れた工芸品を展示販売する「恩the SHOP」が12日開店し、お披露目が行われた。沖縄のすぐりむん(=優れたもの)の良さを手に取って、体験、観賞しながら、魅力を知ってもらう「提案型ショップ」。高額商品なども展示しミニギャラリーの形式をとっており、工芸品に親しめる新名所が誕生した。

 取り扱っている商品は、やちむん、琉球ガラス、紅型などの手作り工芸品で、いずれも村内事業者開発推奨商品。1カ月程度をめどに、1人の作家に焦点を当て、個展ギャラリーとして展示する企画も予定している。

 第1回の展示会は、谷茶に工房を構える陶芸家・瀬良垣得山さんの「作陶40年の集大成陶芸展」。店ではSNSなどを使って情報発信し、集客につなげていく考えだ。週末にはワークショップの場を設けるほか、やちむんで沖縄コーヒーをたしなむ会などの企画も開催する。

 お披露目会には瀬良垣さんら各分野の6人の作家たちが出席し「工芸関係の仲間も、なかなか集まる機会が少ないので、このような『場』はありがたい」などと語り合っていた。長浜善巳村長は「村の優れた作品と作家を紹介できるこのような場所がぜひ欲しかった」とあいさつ文を寄せた。

(小山猛三郎通信員)