【写真で見る】何人いる?沖縄の五輪メダリスト 初は92年バルセロナ 「金」第1号は空手の喜友名


【写真で見る】何人いる?沖縄の五輪メダリスト 初は92年バルセロナ 「金」第1号は空手の喜友名
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 92年バルセロナ 初のメダリスト、知念と松永

 沖縄から初のメダリストとなったのは、1992年バルセロナ大会の知念孝と松永政行。ともに興南高校出身で、体操男子団体で銅を獲得した。大阪府出身の松永は種目別平行棒でも銅を獲得した。

男子体操団体で銅メダルを獲得し祝賀会に出席した(左から)松永政行と知念孝、恩師の知念義雄氏さん(右端)=1992年9月16日、沖縄県内(提供)
現役時代の知念孝=1991年
バルセロナ五輪の銅メダルを手にする松永政行さん=2019年9月、大阪府泉大津市

 待望の「金」第1号 発祥地の誇り

 県勢が初めて五輪メダルを獲得してから29年の時を経て、自国開催の東京五輪でついに金メダリストが誕生した。喜友名は同大会で初めて正式種目となった空手の男子形に「絶対王者」として臨み、見事期待に応えた。演武後に畳中央で四方に「座礼」をして礼節を重んじる姿は、沖縄発祥である空手の精神を世界に届けた。

空手男子形の表彰式で金メダルと母紀江さんの遺影を掲げ笑顔の喜友名諒=2021年8月8日、日本武道館
東京五輪の空手の男子形決勝で演武する喜友名諒=2021年8月6日、日本武道館
プロ野球の始球式で投球後、決めポーズを取る喜友名諒=2022年、沖縄セルラースタジアム那覇

 東京では一挙3人のメダリスト

 喜友名が県勢初の金メダリストとなった東京大会では他に2人のメダリストも出た。レスリングのグレコローマンスタイル77キロ級の屋比久翔平は銅メダルを獲得。沖縄出身では初の五輪個人種目でのメダル獲得となった。

東京五輪の閉会式で、空手のポーズを取って記念撮影する屋比久翔平(左)と喜友名諒=2021年8月8日、東京の国立競技場(提供)
男子グレコローマン77キロ級3位決定戦でイラン選手(下)に勝利し喜ぶ屋比久翔平=2021年8月3日、幕張メッセ
玉城デニー知事から県民栄誉賞を授与された屋比久翔平=2021年10月18日、県庁

 東京大会のメダリスト、残る1人は野球「侍ジャパン」の一員として金メダルを獲得した平良海馬(八重山商工高出、西武)。チームは予選リーグから無敗で頂点に立ち、平良は2試合に登板して貢献した。

ドミニカ共和国戦の7回途中から登板した平良=2021年7月28日、福島県営あづま球場
キャッチボールで心がけていることなどを子どもたちに伝える平良海馬=2024年1月3日、石垣市営球場