「沖縄用語辞典」の記事一覧

　琉球王朝末期の絵師・仲宗根嶂山の水墨画。１８９４年の制作。鳥瞰図式により城壁や城の建物を克明に描く。下部に文字が挿入された守礼門・歓会門・瑞泉門など各門が、中 ...

　『琉球新報』創刊８０年（１９７３年）を記念して創設。応募は４００字詰め原稿用紙４０枚。〈沖縄〉を表現の対象にする書き手の大きな活動の場と位置づけられ、受賞者で ...

　マメ科の落葉低木。中国原産とされ、広く南西諸島で栽培される。高さ１～２メートルになり、紅紫色の花を枝先に多数咲かせる。開花期は５～６月と９～１１月の年２回。庭 ...

　タテハチョウ科の昆虫で前翅長約３センチ。翅を広げると焦げ茶色の地色に３本の白い帯が目立つ。ミスジは三条の意。奄美諸島以南、東南アジア各地に分布する。幼虫はシバ ...

　尚巴志王代、時の国相懐機が、安国山（ハンタン山）との対で掘らせた池。首里城の瑞泉の水が流れ込んでいる。俗にイユグムイ（魚池）と呼ばれる。王朝時代、冊封使が来流 ...

　王府時代の林政書。近世の名宰相、蔡温は三司官時代、森林保護など林政に力を注ぎ、１７３７～５１年にかけて「杣山法式帳」など林政七書（制度・条例）を編纂公布した。 ...

　古典舞踊の中で最も祝儀的要素が強い。翁一人の踊りをいう。１７１９年の尚敬王冊封式典余興芸能では、「老人祝聖事」とあり、１８３８年の尚育王冊封には「老人老女」と ...

　西表島の南風見（はえみ）海岸の岩に彫られた文字。１９４５（昭和２０）年、沖縄戦直前に波照間島の学童、住民が南風見地区に強制疎開させられ、マラリアで４６１人が死 ...

　琉球歌劇の一つであるが、わが国の新派の影響を受けた現代人情劇。１９３３（昭和８）年真楽座の役者、上間昌成作。大正劇場で初演。前・中・後編の三部作。物語は、主人 ...

　方言名オールーチンナン。ヤマタニシ科の巻貝。殻高、殻径がほぼ１５ミリ。生体は薄い緑色、死んで殻だけになると白く半透明になる。石灰岩地の林にすみ、夏は木に登り、 ...

　陸地の赤土が雨で海に流出し、堆積し、サンゴや魚貝類、モズク漁に被害を与えること。復帰後顕著になり、海洋博、海邦国体などの大イベント関連工事、山地開発、土地改良 ...

　沖縄在来の黒豚の呼称。アーグーともいう。１４、５世紀に中国から沖縄に豚が持ち込まれ、豚肉料理は沖縄の食肉文化の主軸をなした。戦前までは多数飼育されていたが、戦 ...

　八重山の古謡。竹富島の安里屋のクヤーマという娘が役人の賄女にと望まれたが、これを拒んだ。役人はその面当てに別の女性を賄女にした。役人の賄婦となるより島の男と結 ...

　伝統工芸産業に従事し、後継者育成に功績のある人を表彰授与する賞。安谷屋正量（１８８７～１９８１）の功績を記念し、安谷屋正量基金により、沖縄県工芸振興センターが ...

　国頭村安波にある滝つぼ。水深約１０メートル。タナガーはテナガエビの意。グムイは池。池を大きくしたような滝つぼにテナガエビがすんでいたことから名付けられた。今は ...

　４１４３ヘクタールの国有林。イタジイ、スダジイ、イジュなどが茂る。宇検村の湯湾岳、住用村の神屋、名瀬市の金作原などがポイント。国の特別天然記念物アマミノクロウ ...

　沖縄に駐留する米軍人・軍属の子弟を対象にした学校。米国防省立と教会系の私立学校がある。国防省立の高校は、久場崎ハイスクール（北中城村喜舎場）と嘉手納ハイスクー ...

　癩（らい）療養所建設計画に反対して起きた事件。１９３１年羽地村（現名護市）嵐山に県が計画した療養所建設に村民による反対運動が起き、翌３２年には警察官が出動、１ ...

　硬質の原料米を洗い、蒸し、黒麹菌をまぜ込んで麹箱に移し、醗酵、熟成させ、蒸留した酒。１６世紀以前、琉球が海外交易を盛んに行っていた時代に、タイからラオロン酒と ...

　伊江島北海岸カダ原の琉球石灰岩段丘崖にある洞穴遺跡。１９３６（昭和１１）年、この洞穴で発見された叉（さ）状の鹿化石に注目した徳永重康は、旧石器時代の骨製品と判 ...

　１９５１年５月、米国民政府布令により沖縄での医師（歯科医師）不足を補うためできた制度。医師や歯科医の助手として働いた者等に許可証が与えられ、単独開業もへき地等 ...

　王府時代、幕府の鎖国政策の下で、異国船の取り締まりに当たった役職。鎖之側を長官に、主要な津口に諸浦在番を置き、また離島などの高台には遠見番をおいて監視、漂着や ...

　戦後の政治・経済・教育・文化の発祥地といわれる石川市の終戦直後の様子を伝える展示を中心に戦前の生活用具、衣類、葬制、民俗芸能などの民俗資料も展示。１９８２年開 ...