本島北部の新テーマパークについて、県内観光業界からは「北部での滞在時間の増加につながる」との期待がある一方で「予想される滞在時間や経済効果、テーマパークの具体的な内容などを明らかにしてほしい」と、詳細が知りたいとの声が多く上がった。
沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の下地芳郎会長は、「開放感や贅沢(ぜいたく)感が味わえるのは、質の高いテーマパークとして期待が高まり、沖縄観光の課題である北部への滞在時間や消費単価を高めるものになる」と歓迎。その上で「今後具体的な数字が明らかになれば、OCVBや地域などで連携したい。観光業が夢のある仕事だという認識をつくり、開業までに新たな観光人材の確保が必須となる」と課題を見つめた。
県ホテル協会の平良朝敬会長は「新たな拠点ができることは沖縄観光にとって非常に良いが、まずは入園料や入場者数、予想される経済効果などを明かしてほしい」と求めた。「詳細を早めに明らかにすることで、北部に新たな宿泊施設ができるなど、地域として準備することができ、活性化につながるだろう」とした。
沖縄ツーリスト(OTS)の東良和会長は「沖縄での滞在日数を1泊でも多くするために、コンテンツを増やすのは重要だ」と肯定的に受け止めた。テーマパーク整備のための課題は二次交通だとして「将来的には縦貫鉄道が必要だろう。運行頻度が高く幅広い時間帯に走る周遊型のバスや、高速バスの結節点などが必要だ」と話した。
(與那覇智早)
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