県産パインやパパイアを餌に使用したスッポンを八重瀬町で養殖する亀月(山盛真吾代表)がこのほど、独自ブランド「沖縄パインスッポン」をお手頃価格で味わえるレトルトスープを開発、発売した。
山盛代表は「スッポンは高価で調理も面倒だというイメージがあるが、新たな沖縄の特産品として自宅で簡単においしいスッポンを楽しんでほしい」という。
「沖縄パインすっぽん」は2019年から養殖を始め、主に県内外の割烹(かっぽう)料理店やレストランなどの食材に使用されている。県産パインやパパイヤ、にんにくなどを独自の配合でブレンドした餌を使用し、臭みのないやわらかな肉質が特徴。レトルトスープの発売は初めて。
スッポンのエキスを2日間かけてじっくり抽出し、北海道産昆布と純米酒、ショウガ、白ネギ、昆布茶でコクを加え、アユ魚醤(ぎょしょう)でバランスを整えた。電子レンジや湯煎で温めることで手軽に本格的なスッポンのスープが味わえる。
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今後は量販店や土産品店などでの販路拡大を目指し、量産体制を整える。同商品はビタミン、アミノ酸、コラーゲンも豊富に含んでいるといい、山盛代表は「健康や美容に関心のある県外、海外の層にもアピールし、新たな県産品としてスッポンの価値を高めたい」と意気込んでいる。
通常品は150グラム2350円、肉入りが180グラム2750円(いずれも税別)。昨年末から本格的に販売を始め、現在は自社ホームページを中心に販売している。
(普天間伊織)