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アプリで心疾患患者見守り セルラー・セコム・浦添総合病院 異常検知、早期対応へ 沖縄


アプリで心疾患患者見守り セルラー・セコム・浦添総合病院 異常検知、早期対応へ 沖縄 心拍見守りサービスの提供を始める(右から)浦添総合病院の上原裕規医師、沖縄セルラー電話の菅隆志社長、セコム琉球の井口郁代社長=30日、那覇市の沖縄セルラー電話
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 沖縄セルラー電話は、スマートウオッチとスマートフォンを活用し、心疾患患者を見守る有料アプリサービスの提供を始める。心拍数の異常値を検知し、本人や家族が早期に対応できる仕組みをセコム琉球、浦添総合病院と連携して構築した。3日から一部先行リリースした。

 提供を開始したアプリ「心拍見守りサービスbyJOTOホームドクター」は、スマートウオッチと連携し、心拍数などのデータをアプリ上に継続記録する。浦添総合病院とデータ共有することが特徴で、異常値を検知した場合はセコム琉球から本人や家族へ連絡するサービスもある。

 沖縄セルラー電話の菅隆志社長は「沖縄の健康課題に貢献しようとアプリの導入を始めた。健康長寿を取り戻すため、活用を推進していきたい」と語った。連携するセコム琉球の井口郁社長も「より安心安全な環境づくりにまい進したい」と話した。

 アプリには、心拍数や運動強度の測定に加え、酸素飽和度を検知する機能も備わる。監修した浦添総合病院の上原裕規医師は、心疾患は早期発見、早期治療が重要となるためセルフケアが欠かせないと強調。「日常生活を管理し、周囲が安全を見守るサービスがとても有効に働く」と述べた。

 厚生労働省の2021年統計によると、心疾患はがんに次いで死亡率が高く、多くの患者が高齢者のため、今後も増加することが予測されている。県内では全国と比べても増加率が大きい傾向にあるという。 

(新垣若菜)