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【写真】沖縄の路線価、変動率5.6%上昇 全国2位の高い水準 最も上げ幅が大きかったのは「宮古島市の西里大通り」


【写真】沖縄の路線価、変動率5.6%上昇 全国2位の高い水準 最も上げ幅が大きかったのは「宮古島市の西里大通り」 那覇市街地(資料)
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 沖縄国税事務所は1日、相続税や贈与税の算定基準となる沖縄県内路線価(2024年1月1日現在、1平方メートル当たり)を発表した。路線価の算出基準となる標準宅地の評価基準額は、対前年変動率の平均がプラス5・6%で、10年連続の上昇となり、都道府県別では全国2位(前年4位)の上げ幅となった。全国1位は福岡県の5・8%。コロナ禍の収束と観光需要の回復に伴う投資が活発化し、アパートなど住宅建設の底堅さも反映したとみられる。

 県内の最高価格は、02年から続く那覇税務署管内の「那覇市久茂地3丁目国際通り」。前年比プラス3・4%で、1平方メートル当たり150万円だった。都道府県庁所在都市の最高路線価では全国15番目に高かった。

 最も上げ幅が大きかったのは、「宮古島市平良字西里の西里大通り」の前年比12・5%プラスで、1平方メートル当たり13万5000円だった。同市ではホテルやアパートなどの建設需要が高まっており、土地の価格にも大きく反映された。

 県内6税務署の各管内における最高路線価は、全ての地点で23年と比べて上昇した。

 全国では沖縄に続いて東京都(5・3%)、北海道(5・2%)、宮城県(5・1%)などの上げ幅が大きかった。

 沖縄都市モノレールの沿線は、全19駅のうち、土地区画整理事業の施行区内にある「経塚駅」と「てだこ浦西駅」を除く17駅付近の全てで前年比プラスだった。(島袋良太)

観光客らが行き交う宮古島市の西里大通り=6月30日、宮古島市平良西里