2021年度8月末までに、新型コロナウイルスの新規陽性が確認された学校関係者は3112人であることが24日、分かった。20年度は614人で、21年度はわずか5カ月で前年度の約5倍となった。同日開かれた県議会一般質問で仲里全孝氏(沖縄・自民)の質問に金城弘昌県教育長が答えた。金城教育長は「家庭内感染が増えていることや、デルタ株に置き換わった影響があると考える」と話した。
21年度の感染者を校種ごとにみると、小学校1359人(児童1267人、教職員92人)、中学校820人(生徒757人、教職員63人)、高校・特別支援933人(児童生徒864人、教職員69人)だった。20年度は小学校253人(児童210人、教職員43人)、中学校173人(生徒143人、教職員30人)、高校・特支188人(児童生徒173人、教職員15人)だった。
県教育庁保健体育課によると、各学校は文部科学省の衛生管理マニュアルや県立学校版ガイドラインに基づいて、手洗いや消毒、マスク着用などの感染防止対策を講じている。同課の担当者は「家庭内感染が多いため、県内の感染が拡大した8月に感染者が増えた」と話した。
又吉清義氏(沖縄・自民)と下地康教氏(同)も教育現場の感染状況について質問した。
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