8日投開票の宜野湾市長選は5日、選挙最終盤の三日攻防に突入した。無所属新人で前市議の桃原功さん(65)=立民、共産、社民、社大推薦=と、無所属元職の佐喜真淳さん(60)=自民、公明推薦=の事実上の一騎打ちとなる。両候補は照り付ける日差しの下、市内を駆け回り、街頭で支持を訴えた。総力を挙げてラストスパートをかける。(’24宜野湾市長選取材班)
三日攻防の初日となった5日、桃原さんは市内10カ所以上で演説に立った。照り付ける日差しの中で「市民のための行政、市民本位の市政を必ず実現する」と力強く声を上げた。演説中にオスプレイの飛行音が響くと空を見上げ、飛び去る様子をじっと見つめた。普天間飛行場返還に日米両政府が合意して28年。いまだ返還されない状況に「いつまで我慢しなければならないのか。政治の怠慢だ」と強く批判した。
行き交う車に手を振り、街行く人と握手を交わし支持を訴えた。行政サービスは市民一人一人のライフステージに合わせる柔軟さが必要とし、選挙戦で掲げた政策は92項目に上る。「すべて市民が今、困っていること、悩んでいることだ。解決するために取り組ませてほしい」と訴えた。