8日投開票の宜野湾市長選は5日、選挙最終盤の三日攻防に突入した。無所属新人で前市議の桃原功さん(65)=立民、共産、社民、社大推薦=と、無所属元職の佐喜真淳さん(60)=自民、公明推薦=の事実上の一騎打ちとなる。両候補は照り付ける日差しの下、市内を駆け回り、街頭で支持を訴えた。総力を挙げてラストスパートをかける。(’24宜野湾市長選取材班)
急な夕立が降りしきる中、佐喜真さんは市宇治泊の交差点に立ちマイクを握った。今市長選では7月に急逝した松川正則市長が2年前に掲げた公約をベースに政策を練ったとして「どの世代においても、どの市町村と比較しても宜野湾が1番。それが私が目指す宜野湾市の将来像だ」と力を込めた。エプロンを着た女性支持者「エプロン隊」も街頭に集い、「そうだ!」と合いの手を入れた。
佐喜真さんは、防衛省の高率補助を活用し普天間地区や真栄原地区を整備する「普天間飛行場周辺まちづくり事業」を引き続き推進すると強調。「(新基地建設に反対することで)政府と対立する市長が誕生したら事業が暗礁に乗り上げるかもしれない」と危機感を示し、松川市政を継承する自身への支持を訴えた。