沖縄戦を指揮した日本軍の拠点として首里城地下に築かれた第32軍司令部壕に関して、玉城デニー知事は26日の定例記者会見で、首里城周辺の県有地を活用し、首里城一帯における戦時下の状況を学べる施設の建設などを有識者会議で議論してほしいとの考えを示した。
県は壕の保存・公開について検討している。
玉城知事は、1990年代の大田県政以降、第32軍司令部壕の調査・公開の取り組みはなかなか進んでこなかったとし、「壕の保存状況から早期に調査し、公開できる部分は公開をして、多くの県民や国民へ沖縄での戦争の状況などを歴史教育として伝えなければならない」と述べた。
(與那原采恵)