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米国務省「非常に重大に受け止める」 米兵性的暴行 沖縄県ワシントン事務所、米政府関係者と面談


米国務省「非常に重大に受け止める」 米兵性的暴行 沖縄県ワシントン事務所、米政府関係者と面談 県庁本庁舎=6日、那覇市
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 沖縄県議会(中川京貴議長)は18日、6月定例会の一般質問最終日を行った。おきなわ新風、共産、てぃーだ平和ネット、社大の8氏が登壇した。溜政仁知事公室長は米兵性的暴行事件を受け、県ワシントン駐在職員が米政府関係者らと面談し、事件の経緯や日米両政府に対する県の抗議・要請の内容、県民の対応などを説明しているとした。

 米連邦議会上下両院の軍事委員会所属議員の補佐官らへの説明も進めており、16日までに10人と面談。今後も2人との面談を予定しているという。喜友名智子氏(おきなわ新風)への答弁。

 米国務省の担当者は「今回のことを非常に重大に受け止めており、国防総省や日本側の関係者とともに、将来に向けた最善策を検討したい」と話したという。

 溜知事公室長は、沖縄の基地負担の現状や、名護市辺野古の新基地建設問題などを発信するために、国連関係者を沖縄に招待することを検討していると明らかにした。新垣光栄氏(おきなわ新風)への答弁。

 本竹秀光病院事業局長は「マイナ保険証」の県立病院での利用率が、今年4月で3・37%だったと明らかにした。同月の県立病院以外の利用も含めた県全体の平均は3・28%で、全国平均の6・56%を下回った。西銘純恵氏(共産)への答弁。

 半嶺満教育長は沖縄戦で破壊され、当時の姿を確認できる資料が見つかっていない「越来グスク」の城壁の立面写真について、米国公文書館などの関係機関に問い合わせていると答えた。仲村未央氏(おきなわ新風)、幸喜愛氏(てぃーだ平和ネット)に答弁した。地元の越来自治会や有志らが、写真などの資料提供を呼びかけている。 

 (沖田有吾まとめ)