米軍、沖縄県や政府と「新たな協議の枠組み」 米兵性的暴行受け デニー知事「具体的内容を」


米軍、沖縄県や政府と「新たな協議の枠組み」 米兵性的暴行受け デニー知事「具体的内容を」
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 相次ぐ米兵性的暴行事件を受け、在日米軍司令官のリッキー・ラップ中将は22日、在日米軍のウェブサイトで声明を発表し「日本政府と連携し、在日米軍指導層、県、地域住民の皆さまが協力する新たなフォーラムを創設する」とし、新たな協議の枠組みを作る考えを明らかにした。

 これを受け玉城デニー知事はコメントを出し「事件の再発防止に真摯(しんし)に取り組んでいることの現れだ」と受け止めた上でフォーラムの具体的な内容を速やかに示すよう求めた。

 米軍関係者による事件事故防止を図る枠組みとしては「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキング・チーム」(CWT)があるが、2017年を最後に開かれていない。県は早期開催を強く求めていた。

 今回、示した新枠組みの詳細は不明だ。

 ラップ氏は22日夕に「軍人の行動に関するメッセージ」と題した声明で、事件を起こした軍人の行動を「期待に沿わない行動」だと批判。今週中に来県し指揮官や軍人らと意見交換を行うとした。

 また、地元警察との合同パトロールも開始したいとの考えも示した。 

(知念征尚)