「沖縄用語辞典」の記事一覧

　黒漆地に鮮やかな光沢を放つ豪華絢爛な椀。ふたと身に、中国皇帝を象徴する五爪の龍・火炎宝珠・瑞雲を夜光貝の薄貝で表し、内側に金箔を貼る。１７～１８世紀の、中国皇 ...

　１９５０年、沖縄の自治制度を定めることを目的として公布された布令第２２号に基づき、沖縄本島・宮古・八重山・奄美の４区域に置かれた行政機構。５２年琉球政府の発足 ...

　王府時代、身分は士族と百姓に大別され、士族は系図（家譜）を有し、百姓にはこれがなかった。系持とは士族の別称で、いわゆる〈身分ある者〉のこと。系図のない百姓は〈 ...

　琉球新報社編集局編。１９９２（平成４）年５月、琉球新報社刊。本土復帰２０周年を記念して編まれたもので、復帰後の政治・行政をはじめ経済、文化、社会などの出来事を ...

　１９８９年の航空運賃問題懇話会の答申を受け、運輸省は国内航空運賃に路線ごとの費用と距離を反映する方針を打ち出した。１旅客１キロ当たりの平均的コストに適正利潤を ...

　復帰前の、米軍による権利保護手続きを欠いた土地収用に、法的根拠を与える公用地法は憲法違反として、反戦地主が土地の返還を求めて１９７６年に提訴した。８２年から米 ...

　方言名カマゼー。直翅目コオロギ科の総称で、体長２センチ内外。沖縄にはこれより大形のタイワンエンマコオロギ、クロコオロギなど１０種近くが分布する。畑地や石垣の穴 ...

　復帰前、駐留米軍のうち黒人兵士が主に立ち入りした中部一帯の特飲街のこと。特にコザ市（現沖縄市）照屋あたりの特飲街は白人兵士は立ち入れなかった。１９６０年代後半 ...

　英祖王が、漂着僧禅鑑を迎えて浦添城の西に創建（１３世紀）した臨済宗の寺。琉球における仏教の伝来とされる。尚円王代に浦添市仲間に移され、国師芥隠を開基とし、天徳 ...

　方言名イノーイバー。イセエビ科の仲間。青紫色の体色に白い縞模様があり、胸脚には４本の白い縦線がある。カラフルで見るからに美しく、装飾用に人気がある。味はやや劣 ...

　１９１０～２００１（明治４３．３．２３～平成１３．８．３０）　エッセイスト。那覇市首里出身。東京外国語学校中退。沖縄日日新聞社（後の沖縄日報社）、毎日新聞社、 ...

　鞘翅目コメツキムシ科の総称で沖縄には大小６５種が分布する。仰向けにひっくり返ると、パチンと音をたてて胸部を曲げ、その勢いで起き上がる。幼虫はハリガネムシと呼ば ...

　アカネ科の常緑半つる性低木。屋久島以南～台湾に分布し、山地や原野などに自生する。方言名はキーカンダ。５～６月に開花し、花は黄色だが萼の一枚が大形化し、純白色で ...

　王府から宮古・八重山および久米島、沖縄本島地域の諸浦に派遣された役人。先島は、在番１人とその補佐役である筆者が２人、久米島は具志川・仲里両間切に各１人。諸浦在 ...

　１８９３～１９２５（明治２６．１０．２６～大正１４．６．１３）　法律家、沖縄研究者。宜野湾生まれ。東京帝国大学法学部卒。判事として福岡、宮崎など裁判所勤務。傍 ...

　沖縄本島南部の東海岸に位置し、与那原町、大里村、玉城村、知念村と接する。標高１５０メートルの台地と標高１０メートル以下の海岸低地からなる。面積１０．６０平方キ ...

　王府の士族位階。士族には里之子筋目と筑登之筋目があり、里之子筋目は譜代士族の中で名家（里之子家）の流れで、子→若里之子・里之子→里之子親雲上→親雲上→親方と昇 ...

　サーターアンダーギーと並び沖縄の代表的な揚げ菓子。旧暦３月３日の女の節句に作られた。卵、砂糖、ラード、ベーキングパウダー、小麦粉でたねを作り、平たく伸ばして３ ...

　沖縄県などが主催している中高年層を対象にしたスポーツ・文化イベント。冬場の観光客誘致が主な目的。１９８８年以来毎年開催。９７年の第９回では、１７のイベントを実 ...

　旧暦３月の清明祭の時期に摘みとり製造した新茶のことで、中国からの輸入茶を指す。県内では１９０１年ごろから商事会社が中国に製造場をもち、一手に販売しており、支那 ...

　久米村最高の位階で、正議大夫の上位に位置する。金糸の入った紫冠を戴くのが名称の由来。１６２７年に蔡堅が昇位したのが史料上の初見。対内的な呼称は親方で、紫金大夫 ...

　柴差し。旧暦８月１０日ごろに行われる行事。ススキの葉で作ったサンと桑の枝を束ねたものを門や家の軒、屋敷の四隅、畜舎、穀類入れ容器などに差し、悪霊の侵入を防ぐ。 ...

　沖縄本島南部と周辺の離島（伊平屋、伊是名島など含む）で構成する。三山時代の南山の地域に相当。現在も戸籍や住所表示、選挙区など広域区画名で使われている。構成自治 ...