「金口木舌」の記事一覧

　「『国鉄の金田以上だ』と太鼓判を押された」「寒さが骨にしみ、こたつを抱いて寝て同僚に笑われた」。１９５１年３月の「うるま新報」が県出身で初のプロ野球選手となっ ...

　「子どもの同級生の母親に『息子のテストの点数、今日の円相場と同じだったの』と自慢された」。小学生のころ、新聞にこんな小話が掲載されたのを覚えている ▼１９９４ ...

　沖縄戦の後も住民の過酷な体験は終わらなかった。「米兵に引っ張って行かれそうになった」「レイプされている人を見たが何もできなかった」。占領期の沖縄では米兵による ...

　ユーラシア大陸に分布するハイイロガン。1月に大宜味村田港の大保ダムに渡来しているのを、野鳥愛好家の山原昼夜さんが撮影に成功した ▼今日から愛鳥週間。ハイイロガ ...

　親子の交流の第一歩は互いの顔を合わせること。赤ちゃんは両親の表情を見て喜怒哀楽の感情を知り、発語の方法を学び、食事の際の口の動きを覚える。コロナ禍のマスク生活 ...

　沖縄の慰霊の日、広島原爆の日、長崎原爆の日、終戦記念日。宮内庁のウェブサイトに「忘れてはならない四つの日」が示されている。戦没者慰霊のためで、総選挙公示日など ...

　ランドセル姿の小学生が校門であいさつをしている。「おはようございます」。ここで質問がある。発声とおじぎはどちらを先にするのが正しいか ▼28日から県内で公開さ ...

　幼いころ読んだ図鑑に「みんなが大人になるころには宇宙旅行に行けるかもね」と書いていた。この数年で現実になるとは思いもしなかった。かつて夢の道具として描かれた携 ...

　記者として駆け出しの頃、何度も記事の書き直しを指示された。原因は取材の事前準備が不足し焦点が定まっていないことが多かった。何が焦点で、どう質問していくか。準備 ...

　韓国ソウルの光化門広場に立つ高さ約17メートルの銅像。豊臣秀吉の朝鮮出兵で日本軍を撃破した李舜臣は「祖国を守った英雄」として日本の方角ににらみを利かせる ▼朝 ...

　今日は立春から88日目の「八十八夜」。暦の上では今日から夏だ。「夏が近づく八十八夜」で始まる唱歌「茶摘」を思い出す人も多いだろう ▼沖縄でお茶と言えば、さんぴ ...

　バスケットボールに「審判と戦う」という言葉がある。ファウルなどの判定に納得せず審判に不満を示す状況だ。試合に集中しないことで結果的に黒星を招くことがある ▼プ ...

　「わたしたちは仲間です」。筆箱の中で小さく折りたたまれた紙に〈うすい筆跡で魚の小骨みたいな字で〉書かれていた。川上未映子さんの小説「ヘヴン」の冒頭だ ▼学校で ...

　「板子一枚下は地獄」。命を奪いかねない海を職場とする漁師や船乗りの仕事の過酷さを例えた言葉だ ▼以前勤務していた宮古支局で、天候が荒れて船が欠航した時、運航会 ...

　「お前の物は俺のもの。俺の物も俺のもの」。国民的アニメで有名なこのせりふ、多くの人が耳にしたことがあるはずだ ▼近代社会は所有権や占有権、管理権や利用権などさ ...

　戦争の傷の痛みに泣く子を、かつての敵である米軍に委ねた日本。その間に、世界にも例を見ない急速な経済成長を遂げ、経済大国となった ▼復帰前には、沖縄と日本を、里 ...

　7人制ラグビー県高校大会でコザが3年ぶりの頂点に輝いた。本紙で掲載された、中村玲希緒選手が倒れ込みながらも前進する姿は圧巻だった ▼コザ高ラグビー部OBらの指 ...

　県内のプロスポーツ選手が以前、リーグ戦の勝利にはマイナス面もあると話していた。勝った喜びを味わうとチームの課題が見えにくくなるという ▼試合ではチームの強みも ...

　犯罪抑止効果をうたい日米地位協定の「補足協定」の締結にこぎ着けた外相はケネディ駐日米大使と共に署名し、「運用改善とは一線を画す画期的なものだ」と誇らしげな表情 ...

　豪州でワーキングホリデーをしていた約20年前。日雇いの仕事でためたお金で世界自然遺産のウルル（エアーズロック）に行った。美しく荘厳な巨大岩のふもとでガイドが言 ...

　どう表現していいものか、言葉に詰まる。そんな場面に最近よく出くわす。復帰50年の思いを県外に住む県人に聞いた時だ。故郷は今、どう見えているか ▼県人の一人は間 ...

　記者やライター、編集者などが参考にする共同通信の「記者ハンドブック」がこの春改訂された。「ジェンダー平等への配慮」が初めて章立てされたのが大きな特徴だ。背景に ...

　６年前の５月。本紙の北部支社に２人の県系人が足を運んだ。共に名護市在住で、アルゼンチン出身の比嘉アンドレス・オスカルさんとペルー出身の伊佐正・アンドレスさん ...