【北部】沖縄に来県中の自民党の菅義偉前首相は5日、来年1月23日投開票の名護市長選について「基地問題は市長選の争点にならない。さまざまな政策を実現してきた市政への審判が下る選挙になる」との認識を示した。国頭村の辺土名漁港視察後、報道陣の取材に答えた。
米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、市長選の結果が移設の賛否への民意を示すかと問われ、菅氏は「そこが焦点にならない」と繰り返した。
菅氏は同日、恩納村内のホテルで北部地域の首長や名護市の久辺3区の区長らと面談し、北部振興事業について意見交換した。首長らは事業の継続と増額を求める要請書を提出。菅氏は「しっかり受け止める」と応じ、継続して北部振興に関わる考えを示した。
菅氏は4日に来県し、那覇市内のホテルで自民県連幹部や経済界と意見交換したほか、安慶田光男元副知事や赤嶺昇県議会議長らが出席する懇親会にも参加した。
(喜屋武研伍)
【関連記事】
▼オール沖縄は争点化期待 自民「年またげば沈静化」 名護市長選
▼玉城デニー知事の対立候補は? 名前挙がる4氏、自民動向に注目