10日は旧盆初日のウンケー。前日の9日には、那覇市の第一牧志公設市場の仮設市場ではウヤファーフジ(先祖)を迎えるための供え物を買い求める客でにぎわった。
市場内の精肉店では三枚肉やソーキ、グーヤーヌージ(豚の腕赤肉)、中身汁用の肉類などが並び、買い物客らと言葉を交わしながら店主らが肉を切り、手際よく袋に詰めていった。「はい、レバーもつけようね」とシーブン(おまけ)も受け取った客は笑顔を見せていた。
常連の店で肉を買い求めた豊里トミさん(79)は「肉が柔らかく質が良いから毎年、盆と正月はここの市場に通っているさ。料理は準備するけど、新型コロナウイルスの感染が怖いから家族やきょうだいだけで先祖を迎えるよ」と語った。 (嘉陽拓也)
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