沖縄県名護市の名護市民会館大ホールで8月28日に開催されたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」のファン感謝祭終了後、脚本の羽原大介氏が琉球新報の取材に応じた。家族の絆を描いた温かな物語に共感の声が聞かれる一方、SNS上では「#ちむどんどん反省会」のハッシュタグとともに日々さまざまな声が上がっている同作。羽原氏は取材を通じ「朝見ていただいて“今日も一日頑張ろう”と思っていただけるようなドラマ作りが一貫してできた」と自信をにじませ、今後の物語にも注目するよう呼び掛けた。
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ー作品を通して、一番伝えたかったことは何か。
「比嘉家6人の家族の絆やふるさとにかける思いだ。人と人との結びつきやつながり合うことの大切さを伝えたかった。沖縄が舞台だが、東北の人が見ても北海道の人が見ても、もちろん都会の人が見ても、それぞれに家族や友人、大切な人がいるので、そういう人と人との心の結びつきを描きたいと思っていた」
ードラマを巡り、SNSなどでは批判的な反応もある。どのように受け止めているか。
「かつて、映画『パッチギ!』(井筒和幸監督、日本人と在日朝鮮人の高校生による青春群像劇)など、難しい題材を扱ったものも関わらせていただいて、さまざまな感想や、反響をいただいた。視聴者がどのような感想を持たれるか、見ていただいた方それぞれの思いはいろいろあると思う。われわれはチームが一丸となって、“明日も頑張って生きていこう”と思えるような、元気の出るような、朝見ていただいて“今日も一日頑張ろう”と思っていただけるようなドラマ作りを一貫して目指している。そこはぶれずに最後までやれたと思っている」
ー自分にとって自信のあるものが書けたということか。
「私自身が書いたものに自信があるというよりは、俳優部をはじめ、美術部さんや、撮影部、照明部、衣装や小道具にいたるまで、さまざまなスタッフに、できる知恵を全部出していただいて、私が書いたもの以上のドラマになっていると思っている。そこはみなさまに感謝している」
ー最終回までの残り1カ月の見どころを。
「今までになかった展開で言うと、賢秀にーにーが、ようやく本気を出す。また、夢を追いかけて沖縄を飛び出してきたヒロイン暢子が、結婚して母になって、あらためてふるさと沖縄にどう向き合っていくのか、注目して見ていただけたらうれしい」
(聞き手・藤村謙吾)
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