22日夜、那覇市若狭にある対馬丸記念館の屋上で追悼の集いが開かれた。2004年の開館から節目の年に開催され、今回で6回目。生存者や遺族ら約50人が亡くなった学童らに祈りをささげた。
集いでは、攻撃があった時刻の午後10時12分に合わせて参加者が黙とうすると、汽笛音が鳴り響いた。その後、平和への思いを込めた折り紙の白いハトを手に取り、対馬丸が沈没した鹿児島県の悪石島沖に向けて手を合わせた。
対馬丸でおじを亡くした対馬丸記念会の嶋田玲子理事(69)は「祖母が表現できない苦しみをしまくとぅばで口にしていたことを思い出す。二度と悲劇を起こさないように、子どもたちに平和のバトンをつなぎたい」と語った。
(西田悠)
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