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辺野古にジュゴンの食み跡か 沖縄県が防衛局に調査を要請 臨時制限区域内 名護


辺野古にジュゴンの食み跡か 沖縄県が防衛局に調査を要請 臨時制限区域内 名護 長島付近で見つかったジュゴンの食み跡のような白い線状の痕跡=7月29日(ヘリ基地反対協議会・海上行動チーム提供)
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 名護市辺野古周辺の海底で絶滅危惧種ジュゴンの食(は)み跡のような痕跡が見つかったことを受け、県は辺野古新基地建設を進めている沖縄防衛局に調査を要請した。玉城デニー知事名の16日付の文書で行った。

 食み跡のような痕跡は、辺野古崎東側の長島付近にある臨時制限区域内の海底で、新基地建設に反対するヘリ基地反対協議会・海上行動チームが7月29日、水中カメラを沈めて撮影した。海上チームによると、海上から目視で確認したところ水深約8~10メートルの海底に、長さ約20メートルに渡って白い砂地が線状に続いていたという。

 海上チームから情報提供を受けた県は、臨時制限区域内であることや、そもそも事業実施主体が調査をすべきだとして防衛局に調査を要請した。防衛局は本紙の取材に「これまでもジュゴンへの影響に配慮して工事を進めてきた。県とのやりとりについて答えることは控える」と回答した。

 ジュゴンを巡っては、県の2022年度の調査で名護市久志で、ふんが確認された。しかし、防衛局側は24年5月、ジュゴンの生息などは確認されていないとして、調査体制を縮小した。 (南彰)