「沖縄用語辞典」の記事一覧

　八重山で綿糸を藍染めし、細く織った帯。女性が男性に贈った。素朴で明るい島の心を機に託し、母から娘、孫へと伝えられた。絣柄は５つと４つの柄が交互に織られ、「いつ ...

　旧暦７月１４日（旧盆の中日）に波照間島で行われる、豊作の感謝と予祝の行事。ムラを東・前・西の３組に分け、仮装行列の後、それぞれの組によって棒踊り、太鼓、念仏踊 ...

　伊是名村伊是名にあり、尚円王の叔父の末裔家で、地頭の家柄という。王府時代の士族屋敷の格式を伝えている。１９０６（明治３９）年に建て替えられたといい、母屋とアシ ...

　モクマオウ科の常緑高木。沖縄で俗にモクマオウと呼ばれるのはオーストラリア原産のトキワギョリュウで、１９０８年に台湾から種子で導入された。葉のように見えるのは小 ...

　平織り、綾織り、繻子織りの組織を組み合わせ、変化させた織物の総称。平織系にミンサー類・ヤシラミ花織・縫取織りがある。紋綜絖で織るものに首里花織・浮織・絽織・ロ ...

　１７７１（明和８）年、八重山諸島と宮古諸島で計１万２０００人の死者が出た大津波。震害はなかった。日本自然災害史上の四大津波の一つ。波は標高３０メートル弱まで上 ...

　ヤシ科、石垣、西表の固有種。単幹で羽状葉、高さは２０メートルに達する。美しい形のヤシで、庭木、公園樹、街路樹として利用される。米原のヤエヤマヤシ群落とウブンド ...

　平織りの縞柄の名称。算くずしの柄で、紺や白、紺や浅黄の２色の糸を交互に循環させて織る。やすりの目に似たところからヤシラミと呼ばれているという。男物地の首里織り ...

　首里の山城（ヤマグシク）家が作り始めたという饅頭。小麦粉、砂糖、膨張剤をこねて作った衣に、小豆あんを入れて蒸したもの。１２０年余りの伝統を誇り、首里名物の饅頭 ...

　方言名ヤマトミジュン。ニシン科の魚。沖縄民謡「谷茶前節」の主人公がこの魚。秋から春にかけて群れで岸に寄ってくるのを狙（ねら）い、追い込み網や巻き網ですくいとる ...

　コガネムシ科。体長約６センチに達し、日本最大。世界中で沖縄本島北部の山林だけに生息する。雄の前肢（手）の長さは８センチに及び、和名の由来となっている。幼虫から ...

　西表島東海岸にある砂州の小島。面積１２ヘクタール、海岸線延長１．９６キロ。竹富町古見の美原集落から約５００メートル海上にある。干潮時には西表島から歩いて渡るこ ...

　１８３０～１８９８（尚コウ２７～明治３１）　政治家。頑固党の領袖。首里生まれ。１７歳で東風平間切の総地頭となり、疲へいした間切の再建に功があった。琉球処分では ...

　『おもろさうし』に見え、本来は在地首長である按司の呼称であったが、第１尚氏王朝成立後は、国王の呼称にも転化して用いられる。対外的にも認知された呼称であり、室町 ...

　漆器の加飾技法の一つ。夜光貝、あわび貝等を摺ったり煮たりして薄くし、文様に切り、はりつけたり、埋め込んだりする技法。螺鈿作品は中国や江戸幕府へ多数贈呈された。 ...

　離島地域の産業振興と、地域間交流を目的に１９８９年から開催されている。実行委員会の主催で例年沖縄コンベンションセンターを会場に２４の離島市町村（一部離島を含む ...

　方言名ヤジ【奄】。サケ目キュウリウオ科の川魚。体長１０～２０センチ。背面が黄色みをおびた暗緑色、腹面が銀白色で美しい。琉球列島では沖縄本島北部と奄美に生息。近 ...

　米軍統治下の沖縄で復帰までに発行された切手。正刷切手は１９４８年７月１日に７種が発行されて以来、７２年までに２５７種を数える。復帰直前の記念切手発行時は、希少 ...

　沖縄の漆工芸の歴史は古く、１５世紀にさかのぼる。素地は大物は杉、小物はヒノキで、現在センダン、デイゴ、シタマキを使用。加飾技法に、漆塗面に刃で文様を彫り、漆を ...

　１９５０（昭和２５）年、米国施政権下の唯一の総合大学として那覇市首里に開学。７２年の復帰の際に国に移管され国立大学となった。法文、教育、理、工、農、医の６学部 ...

　琉球国は１８７２（明治５）年９月、明治政府から琉球藩に改められ、国王は藩王となり華族に叙せられた。７９年３月の琉球処分で廃藩置県が断行され沖縄県となる。藩であ ...

　米軍統治下の琉球列島を統括する中央政府機関で、１９５１年４月１日、米国民政府布告第３号により設立された。行政、立法、司法の３機関の設置が規定されていたが、実態 ...

　米国統治下の１９５０年代初めに、米国の政策や情報を住民に周知させるために設けられたアメリカ式文化センター。名護、石川、那覇、宮古、石垣の５か所に設置。復帰時に ...