「通な客」に人気、鮮度が良いこだわり中味汁 みよ家(嘉手納町)<うちなー味まーい>104


「通な客」に人気、鮮度が良いこだわり中味汁 みよ家(嘉手納町)<うちなー味まーい>104 羅臼昆布とかつお節のスープの味が染み込んだ柔らかい自慢の中味汁(ジューシーとのセットで800円)
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 自家製麺が自慢のみよ家(嘉手納町嘉手納)。沖縄そばの麺はもちもちした食感を出すために、あえて製パン用の小麦粉を使っている。打ち粉をした後は生の状態で保存。注文を受けてからゆで上げる。店のもう一つのこだわりはスープだ。2代目店主の中本博之さん(48)が「こくが全然違う」とこだわる羅臼昆布と、枕崎かつお節、県産の自然塩を使っている。

 みよ家は2009年に開店し、中本さんは12年から店主を務める。国道58号近くに立地し、観光客も訪れるため、売れ筋ナンバーワンは定番のソーキそば(900円)だが、「通な客」に人気なのは、あっさりしたスープに合うように塩漬けした「スーチカーてびち」のそば(950円)と、中味汁だ。

 中味は県産を使用し、大腸、小腸、胃袋のミックス。やんばるで食肉処理された中味を肉屋でカットするまで1~2日しか経過していないため、鮮度が良く、臭みが少ない。沖縄は中味を食べる文化があるため、県産は特に丁寧に処理され、出荷段階から鮮度が良い状態という。

 中味は下ゆでした後に圧力鍋で炊いて柔らかくし、最後にこだわりのスープで30分、弱火でことこと煮込む。柔らかくふわっとした食感と、しっかり味が染み込んだ仕上がりが絶品だ。中味そばは850円、中味汁とジューシーのセットは800円となっている。

 営業は午前11時、ラストオーダーが午後2時半。不定休。嘉手納町嘉手納463の13。電話098(957)3434。

 (島袋良太)

12年間店主を続ける2代目の中本博之さん=3月27日、嘉手納町嘉手納のみよ家