「書評」の記事一覧
<書評>『琉球文学大系2 おもろさうし 下』 鑑賞するための多様な視点
2023/08/12
#書評
『琉球文学大系2 おもろさうし 下』名桜大「琉球文学大系」編集刊行委員会編さん 波照間永吉校注 ゆまに書房・6820円 本書解説の「オモロの“場”と歌唱者」に ...
<書評>『マイマイは美味いのか』 人とのつながり掘り下げ
2023/08/12
#書評
『マイマイは美味いのか』盛口満著 岩波書店・2640円 カタツムリが主役の本。「たかがカタツムリ」のようにみえるが「されどカタツムリ」。 著者は、喜界島から ...
<書評>『沖縄戦幻想小説集 夢幻王国』 戦争のむごさを余韻深く
2023/08/05
#書評
『沖縄戦幻想小説集 夢幻王国』又吉栄喜著 インパクト出版会・1980円 芥川賞作家又吉栄喜が約1年ぶりに刊行した作品集で、「全滅の家」「兵の踊り」「平和バトン ...
<書評>『琉球列島における 芭蕉布文化の起源を探る』 芭蕉布の研究成果を結集
2023/08/05
#書評
『琉球列島における 芭蕉布文化の起源を探る』カトリーヌ・ヘンドリックス著 新星出版・2200円 著者は琉球の芭蕉布の起源について研究しているが、本書は現時点で ...
那覇市出身の髙良真実さんにBR賞 優れた歌書の書評 「読み応えのある文章を心がけ」
現代短歌社のBR賞を受賞した髙良真実さん 歌集・歌書に関する優れた書評に贈られる第4回BR賞(主催・現代短歌社)の発表が7月30日にあり、沖縄県那覇市出身で東 ...
<書評>『うちなー世 書を捨て、まちに出た高校生たち 復帰51年目の黙示録』 激動の沖縄 正面から見つめる
2023/07/29
#書評
『うちなー世 書を捨て、まちに出た高校生たち 復帰51年目の黙示録』吉岡攻著 インパクト出版会・2200円 あの頃の高校生たちのまなざしはなぜあれほど鋭く、厳 ...
<書評>『花ゆうな 第二十九集』 日常の悲喜に触れて詠う
2023/07/29
#書評
『花ゆうな 第二十九集』花ゆうな短歌会著 花ゆうな短歌会・2000円 花ゆうな短歌会(主宰・比嘉美智子)著『合同歌集 花ゆうな 第二十九集』が刊行された。25 ...
<書評>『みやこの自然と人』 地域で生まれた文化多様性
2023/07/22
#書評
『みやこの自然と人』宮古島市史編さん委員会 宮古島市教育委員会・5000円 子どもの頃、実家に備えてあった十数冊組の百科事典をめくるのが好きだった。目に飛び込 ...
<書評>『観光と「性」―迎合と抵抗の沖縄戦後史』 政治・経済の変化で複雑化
2023/07/22
#書評
『観光と「性」―迎合と抵抗の沖縄戦後史』小川実紗著 創元社・3520円 本土復帰50年。沖縄戦後史を捉えなおす中に、この著作も新たな光を放っている。1950年 ...
<書評>『〈怒り〉の文学化』 〈一九九五年九月〉キーワード
2023/07/15
#書評
『〈怒り〉の文学(テクスト)化 近現代日本文学から〈沖縄〉を考える』栗山雄佑著 春風社・4620円 イヤー、すさまじい研究書を読んだ。私は、本書で近現代日本文 ...
<書評>『沖縄の生活史』 100年にわたる沖縄の世相
2023/07/15
#書評
『沖縄の生活史』石原昌家、岸政彦監修 沖縄タイムス社編 みすず書房・4950円 いつものように普通にページをめくる。沖縄を生きる、沖縄で生きる、沖縄を活(い) ...
<書評>『Fujiと沖縄』 確かな視点、広がる視野
2023/07/08
#書評
『Fujiと沖縄』 山梨日日新聞社・2200円 タイトルの「Fuji」とは、富士山のことである。本書は、その山梨県側の麓に広がる北富士演習場をめぐる動きを追っ ...
<書評>『琉球列島のフクギ並木』 沖縄の宝の風景を見いだす
2023/07/08
#書評
『琉球列島のフクギ並木』陳碧霞著 南方新社・4730円 著者のフクギに対する熱いまなざしはどこから湧き出てくるのだろうか。フクギに懸ける思いは並々ならぬものが ...
<書評>『都市で故郷を編む 沖縄・シマからの移動と回帰』 新たな沖縄の共同性論
2023/07/01
#書評
『都市で故郷を編む 沖縄・シマからの移動と回帰』石井宏典著 東京大学出版会・7480円 本書は、著者が30年間という年月をかけ、備瀬の人びとと共に海や浜、畑で ...
<書評>『おきなわ音楽の父 宮良長包ものがたり』 継承見据え将来を展望
2023/07/01
#書評
『おきなわ音楽の父 宮良長包ものがたり』三木健著 沖縄時事出版・1320円 みずからの「信念」をいかに貫くか…という点で、時代に足跡を刻む人物はその生きざまに ...
<書評>『絵でみる 沖縄の民俗芸能』 300演目、鮮やかイラスト化
2023/06/24
#書評
『絵でみる 沖縄の民俗芸能』漢那瑠美子著 沖縄文化社・2860円 本著は沖縄各地で行われている「民俗芸能」をイラストで分かりやすく表現している。著者は、過去に ...
<書評>『沖縄エッセイスト・クラブ 作品集40』 文章のフリートーク27選
2023/06/24
#書評
『沖縄エッセイスト・クラブ 作品集40』沖縄エッセイスト・クラブ著 新星出版・1500円 私はライトなお笑いファンなのだけど、時々、漫才やコントよりフリートー ...
<書評>『ナナムイの神々を抱いて』 臨場感ある情景描写
2023/06/17
#書評
『ナナムイの神々を抱いて 宮古・池間と佐良浜の祭祀』加藤久子著 ボーダーインク・2200円 2022年、法政大学沖縄文化研究所は創立50周年を迎えた。その記念 ...
<書評>『櫛笥―母―』 母への愛憎と鎮魂
2023/06/17
#書評
『櫛笥―母―』玉城洋子著 コールサック社・2200円 本書は沖縄の歌人・玉城洋子(『紅短歌会』代表)の第7冊目の歌集。玉城は敗戦前後に生を受け、その多くが米軍 ...
<書評>『日本の憲法 最初の話』 「自由と人権」やわらかに解説
2023/06/10
#書評
『日本の憲法 最初の話』白井明大著 KADOKAWA・1650円 詩人の白井明大さんによる、憲法の詩訳。もともと法律を学んでいて、日本国憲法を全部暗記していた ...
<書評>『古琉球の王宮儀礼とおもろさうし』 権力との関係 より具体的に
2023/06/10
#書評
『古琉球の王宮儀礼とおもろさうし』真喜志瑶子著 平凡社・4400円 おもろや『おもろさうし』について、熟知とはいえないまでも、教養程度に知っている人は多い。 ...
<書評>『ヌチガフウホテル』 哀切なミステリー小説
2023/06/03
#書評
『ヌチガフウホテル』大城貞俊著 インパクト出版会・2200円 本書は、作者大城貞俊の数多い作品の中でも、一味も二味も違う哀切なミステリー小説である。日当たりの ...
<書評>『世界のなかの日米地位協定』 基地問題 日本全体の問題
2023/06/03
#書評
『世界のなかの日米地位協定』前泊博盛・猿田佐世監修、新外交イニシアティブ編 田畑書店・1980円 本書は、日米関係や沖縄の基地問題について活発に提言を行ってい ...
<書評>『詩集 汎汎(はんはん)』 次の世代に残したい思い
2023/05/27
#書評
『詩集 汎汎(はんはん)』新垣汎子著 ボーダーインク・1650円 前作の詩集『汎』で第41回山之口貘賞を受賞した筆者の、5年ぶりとなる第3詩集である。表紙の題 ...
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