沖縄戦事典(ら行)



陸軍中野学校(りくぐんなかのがっこう) 現在の東京都中野区にあった大本営陸軍部直轄の学校。秘密情報や謀略などの特殊任務要員を養成する目的でつくられた。戦争に必要な情報を収集・分析し、第32軍が壊滅した後も遊撃戦(ゲリラ戦)を続け、大本営へ戦況・秘密情報を伝えることが主な任務とされていた。そのため、学校の存在そのものが極秘とされていた。
 大本営は、パプアニューギニアとフィリピンに第1遊撃隊と第2遊撃隊を配置し、沖縄本島北部に第3遊撃隊と第4遊撃隊、西表島に第4遊撃隊の一部中隊を配置した。陸軍中野学校出身者たちは、護郷隊の教育係として沖縄に配置された。(名護市史叢書17「語りつぐ戦争 第3集」など参照)