「金口木舌」の記事一覧

　宜野湾市出身で吉本芸人の大屋あゆみさんが立ち上げた「アラマンダ」は、異色のお笑い劇団だ。吉本新喜劇のようなスタイルで舞台は進むが、演じる芸人全員が手話を駆使す ...

　「近頃の若い者はなってない」。こんなフレーズは昔からあった。いつの時代でも、年長者はお眼鏡にかなわない若者を十把ひとからげになじるものだ。あまり世のためにはな ...

　中間層の貧困化と物価上昇が同時に起こることを「スクリューフレーション」という。「スクリュー（締め付け）」と「インフレーション」を掛け合わせた造語だ。日本はまさ ...

　恩納間切（現恩納村）は1673年、金武間切と読谷山間切から12の村を分離して成立した。異なる文化圏が混ざり合うことで生まれた独特の風習が今も各地に残る ▼村の ...

　井上陽水さんの代表曲「傘がない」。歌詞では社会問題や空から落ちる雨に目を向け「傘がない」「君に会いに行かなくちゃ」とつづる。陽水さんはどんな思いを込めたのか ...

　日本語で使われる漢字は優れた表意文字だ。文字数の制限と闘う新聞記者にはありがたい。ただ、イメージが固定される側面は否めない ▼例えば「姉妹都市」。どちらが姉で ...

　成人の体の5～6割を占める水は生命の源。哲学者は流れる川の水を見て「万物流転」を唱えたが、その水の中に自然では分解されない「永遠の化学物質」が混ざれば、いかな ...

　便利さに慣れると不便には戻れないという。これはどう説明してよいやら。マイナンバーカードを持たない人を不便にして、取得率の向上をもくろむような政府の「奇策」のこ ...

　激しい地上戦で多くの県人が犠牲となったサイパン、テニアンへの慰霊の旅が今年も行われた。肉親の遺骨が眠る地への思いは尽きない。肉親を奪った戦闘から今年で79年 ...

　地元住民から「サーバシ」と呼ばれる塩屋大橋は5日で開通60年を迎えた。琉球政府時代の一大事業で、大宜味村宮城島～塩屋の300メートルあまりを結び「夢の大橋」と ...

　時給千円を超える求人広告が目立ってきた。「沖縄もようやく」という思いがする。コロナ禍が落ち着き、経済が回復基調にある中で人手不足が顕在化。働く側には売り手市場 ...

　東村慶佐次区の学事奨励会の行事は「慶佐次健児のうた」が必ず歌われる。「育ちし里は小さいけれど／我等が未来は洋々と／やがてはとばん五大州」 ▼慶佐次出身で、かつ ...

　「バイキング」と「ハイキング」、「カレイ」と「ヒラメ」。響きが似ていたり、見た目が似ていたりするが、実際は別ものである ▼岸田文雄首相が首相公邸内での不適切な ...

　有能な人が突然退職届を持って来た。驚きながら理由を聞くと、重病を患っており、規定の病休期間では復職できそうにないという。中城村にあるハートライフ病院の仲地貴弘 ...

　宮古、八重山諸島に適用された人頭税の廃止から今年で120年になる。15歳から50歳の人に頭割りで税を課した人頭税の廃止を求める請願書には「飢餓」や「一家離散」 ...

　「『子どものため』という言葉は、呪（のろ）いの言葉なんです」。4年ほど前、ある教員が語っていた。職員会議で働き方改革を訴えても、その言葉が出ると誰も何も言えな ...

　「西高東低」と言えば冬型の気圧配置で、大陸の冷たい風を日本に運んでくる。スポーツ界では西日本と東日本の選手やチームに実力差がある場合に「西高東低」と表現するこ ...

　紙面に連日「4年ぶり」の言葉が躍る。インフル並みへ移行したもののコロナ禍収束とはいえず、油断は禁物だが、4年ぶりとあって気分も躍る ▼約8500人の高校生が出 ...

　剣術の二刀流は左右の手に刀を持って戦う。宮本武蔵が使い手として有名だ。見た目が華やかな反面、2本の刀を扱うには高い技術や強い肉体が求められるようだ ▼最近は二 ...

　毎月、蓄えが徐々に減り、やせ細る財布に戦々恐々としている身にとって、月末の給料日は待ち遠しいもの。今月は財布同様、米国の動きにも気をもんでいる。債務上限を巡る ...

　沖縄で戦後初の行政機構「沖縄諮詢（しじゅん）会」が生まれたのは石川収容所。沖縄本島の真ん中にある石川は、戦後復興期に行政の中心でもあった ▼旧石川市はしまくと ...

　聞くに堪えないというほかない。「事実ではないが、可能性は否定できない」という臆測に基づく国会議員の質疑が故人の尊厳を傷つけた。所属政党の日本維新の会は、議員を ...

　Ｆ16戦闘機の供与、米国による３億７５００万ドルの追加支援…。Ｇ７広島サミットは、ウクライナへの軍事支援が話題を独占した ▼電撃的に広島入りしたゼレンスキー大 ...