県内在住と県出身の子どもたちの進学を支援するNPO法人にじのはしファンドと那覇市母子寡婦福祉会は共同プロジェクトとして、中学3年生と高校3年生のひとり親家庭を対象に、進学に必要な塾の費用や受験にかかる交通費などを助成する。
4日、対象の生徒と保護者を招いた座談会が那覇市社会福祉協議会で開かれた。
今回の助成は5万円を上限に、同福祉会の正会員の子で、中学3年生19人と高校3年生10人に給付される。財源は法人や個人からの寄付金のほか、琉球放送(RBC)のチャリティー事業「応援!18の旅立ち」からの50万円の助成金で賄われる。
座談会には同ファンドの糸数未希代表理事と横江崇理事、安川靖久理事の3人が登壇し、学生時代に抱いていた夢や社会人で体験した出来事などを振り返ったほか、生徒の率直な質問に答えた。
生徒から「英語が苦手。どのような勉強方法が効果的か」との質問があった。これに対し、安川理事は外交官としての経験を踏まえ「英字新聞をノートに貼って、ひたすら単語を調べた。半年やると変わると思う」と助言した。
参加した高校3年生の女子生徒(18)=那覇市=は「中学時代から進路をしっかりと考えてやり遂げている姿が魅力的だった。3人を参考にして見聞を広めていきたい」と語った。
(渡真利優人)
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