「連載:うつをこえて 自殺を防ぐために」の記事一覧
生きる意味 持てる社会を <うつをこえて 自殺を防ぐために>10 張賢徳
「自殺は防ぐことができる」。これは国際自殺予防学会と世界保健機関(WHO)が共同で掲げるスローガンである。自殺予防に取り組む者には大きな励みになるこの標語に、 ...
命大事にする学校教育を <うつをこえて 自殺を防ぐために>9 張賢徳
欧米ではうつ病が重いほど自殺の危険は高いと言われている。この病気は症状の一つとして、死にたいと思う「希死念慮」が出る。これは洋の東西を問わない。しかし、実際に ...
コロナ禍の激増 日本だけ <うつをこえて 自殺を防ぐために>8 張賢徳
2020年を私は「コロナ元年」と呼んでいる。世界に災いをもたらした新型コロナウイルスは、学術名がCOVID―19とされたように、19年に登場した。でも日本上陸 ...
適応障害でも一線越える <うつをこえて 自殺を防ぐために>7 張賢徳
2006年の自殺対策基本法施行で、国の自殺対策が一気に動き出した。それ以前は自殺予防に取り組む国全体の機運は乏しく、それは学界も同じ。当時、自殺予防に関する学 ...
自殺対策は部門横断で <うつをこえて 自殺を防ぐために>6 張賢徳
2006年に施行された自殺対策基本法に基づき、翌07年には推進すべき対策の指針として自殺総合対策大綱が閣議決定された。これにより、国の自殺対策は大きく動き始め ...
流れ変えた対策基本法 <うつをこえて 自殺を防ぐために>5 張賢徳
1998年に到来した年間自殺者3万人時代。研究者の一部には「一過性の現象かもしれない」との楽観的な見方もあったが、事態は甘くなかった。2012年に3万人を割り ...
中高年男性の受診率低く <うつをこえて 自殺を防ぐために>4 張賢徳
1997年3月、ケンブリッジ大での留学を終えて帝京大に戻り、同大市原病院(現・ちば総合医療センター)に配属された。竹内龍雄教授をはじめ諸先輩の指導の下、精神科 ...
もっと精神科医を頼って <うつをこえて 自殺を防ぐために>3 張賢徳
東京での心理学的剖検調査は精神的につらい作業だったが、日本人も欧米人同様、自殺の90%近くに精神疾患が関与することを明らかにできた。自殺行動の普遍的な一面を解 ...
少ない「理性的な自殺」 <うつをこえて 自殺を防ぐために>2 張賢徳
自殺研究のため英ケンブリッジ大大学院に留学したのは1992年秋。博士課程は最短3年だが、初年度は「仮登録」とされ、1年後の試験に受からないと終わりになる。駆け ...
友の死から研究の道へ <うつをこえて 自殺を防ぐために>1 張賢徳
人はなぜ自殺するのか? その謎に迫りたくて自殺研究の道に入った。1991年のことだ。3月に医学部卒業を控えた私は、医師国家試験の追い込みに必死だった。日頃の不 ...
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