「金口木舌」の記事一覧

　子どもの頃、家でくつろいでいると兄が険しい表情で本紙副読紙の週刊レキオと格闘していた。クロスワードで難問にぶつかったようだ。正答を教える父の姿を見て「大人の知 ...

　今年のフジロックフェスティバルの配信映像を見て気付いたことがあった。ライブ演奏の終了後、会場に響くのは拍手のみ。観客の歓声はなく静かだった ▼大規模な音楽イベ ...

　「菅義偉首相が総裁選不出馬」の一報を聞いたのは与那原町内の取材先から那覇へ向かう車中であった。同乗者が言った。「1年って短いね。コロナで失敗したからかな」 ▼ ...

　騒ぐばかりの子どもたち。席を立ったりふざけ合ったりして、教師の話に耳を傾けようとしない。北極圏にあるデンマーク領グリーンランド東部の村を舞台にした映画「北の果 ...

　活動停止から30年、数々の名曲を残したＲＣサクセションに「どろだらけの海」という作品がある。今は亡き忌野清志郎さんが敬愛した米歌手オーティス・レディングのよう ...

　熱戦が続く東京パラリンピック。健常者の試合にはない、独自のルールで同じ障がいの程度の選手らが競い合う ▼例えば下肢障がいの選手が参加するシッティングバレー。通 ...

　「まとも」とは正面から向き合うとの意味だが、後方を艫（とも）と言う船の世界では違っている。真後ろから吹く風が「真艫（まとも）」。追い風だから、正しい方向にきち ...

　「ああ南燈に火をともす」。名護高校の前身、三中の校歌の三番に、希望に満ちあふれる生徒の表情を思い浮かべる。同校に現存する三中の門を当時の生徒たちはどのような思 ...

　「気候変動のような大きな問題は、楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」。2019年、国連本部で行われた環境問題会合後の会見で小泉進次郎環境相の発言が問題 ...

　作家の山際淳司さんは「21世紀の甲子園」と題したエッセーで未来の高校野球の姿を描いた。高校野球に多くの伝統が残ることに触れ、変革の導入で競技の衰退を防げると指 ...

　「手話の人」が24日夜、ＳＮＳのツイッターで多数の投稿が相次いだ言葉「トレンドワード」に入った。東京パラリンピック開会式の様子をＮＨＫのＥテレで伝えた、手話通 ...

　家の周囲を散歩していたらセミの鳴き声が聞こえてきた。でも例年より鳴き声は小さく、遠くから聞こえてくる。不思議に思っていたところで、はたと気がついた。セミから遠 ...

　１カ月ほど前から、生ごみを土に埋めて処理するベランダコンポストを始めた。前々から水分を含んだ生ごみの重さが気になっていた ▼ごみ収集日まで日があると、暑いこの ...

　安全と危険、歓喜と悲哀。対義語である二語の落差は大きい。勝利と敗北もそうであろう。戦いを終えた勝者と敗者の差は歴然としている。それが１点差であっても ▼全国高 ...

　韓国でテコンドーの選手とスパーリングをしたことがある。蹴り技が主体だが、突きもある。空手と同じだと思い、相手の蹴り脚をつかんで下段蹴りで転倒させた ▼勝ったと ...

　大手週刊誌が電車内の中づり広告を終了すると発表した。速報性を高めるためデジタル分野を強化することや、スマートフォンの普及で車内広告の効果が薄れたことが理由とい ...

　新学期が始まると小中学校の提出物に、ティッシュペーパー、せっけんなど衛生用品がある。提出物に生理用品を含められないだろうか。「生理の貧困」をテーマにした15日 ...

　「食べて寝て学校に行く。孫たちに最低限の生活をさせてあげたい」。10年ほど前に取材した60代女性は、娘と4人の孫とともに途方に暮れていた。ひとり親の娘は知人宅 ...

　「目指せ、絶版」をキャッチコピーに発売されたのは「＃駄言辞典」（日経BP発行）。固定観念に基づく性差別発言を「駄言」と定義し、広く募集して本にまとめた ▼「お ...

　ひめゆり学徒隊の生存者、宮良ルリさんから体験を伺ったのは25年ほど前、那覇市松川のご自宅近くにある軽食店だった。言葉に力がこもり、体験を伝えたいという強い意思 ...

　甲子園での県勢通算成績が１００勝83敗となり、節目の白星が加わった。振り返ると大差の負けがあれば、１点が遠かった試合もあった ▼40代の当方が覚えているのは１ ...

　俳優の反町隆史さんが歌う「ＰＯＩＳＯＮ」は赤ちゃんが泣きやむ曲として知られる。あらゆる手を尽くしてもぐずりが収まらないとき、この曲を流すと不思議と落ち着く ▼ ...

　「心の声に耳を傾けてみませんか？」という表題で、江戸川区児童相談所が動画を活用し家族仲良く過ごす工夫を紹介している。コロナ禍で家族と過ごす時間が増えた一方、長 ...