「書評」の記事一覧
『歌文集 アジアの片隅で』 魂の根源揺さぶる絶望
2015/11/29
#書評
『歌文集 アジアの片隅で』新城貞夫著 砂子屋書房・2500円+税 アジアの片隅で―新城貞夫歌文集 本書を開いて、無愛想な装丁にまず戸惑ってしまう。目次もなけれ ...
『父の三線と杏子の花』 原点の沖縄とハンセン病
2015/11/22
#書評
『父の三線と杏子の花』伊波敏男著 人文書館・3556円+税 この本を読んで伊波敏男さんの人生の原点はハンセン病体験と沖縄生まれの2点にあることがよく分かった。 ...
『生きようと生きるほうへ』 住み処を旅する詩人
2015/11/22
#書評
『生きようと生きるほうへ』白井明大著 思潮社・2500円+税 東日本大震災後の不安と焦燥を宙づりにして、詩行は不確かな歩行を自問しながら歩く他ない。傷つき、あ ...
ベストセラーランキング(2015/11/22)
2015/11/22
#書評
■BOOKSきょうはん安謝店 (1)渡辺和子著「置かれた場所で咲きなさい」(幻冬舎・1028円) (2)上地一美著「直感のみがき方・使い方」(学研パブリッシング ...
『出来事の残響 原爆文学と沖縄文学』 戦後の日本問う論考集
2015/11/15
#書評
『出来事の残響 原爆文学と沖縄文学』村上陽子著 インパクト出版会・2400円+税 「原爆文学」と「沖縄文学」とを並べて討議されたのは2002年4月号『すばる』 ...
『鬼忘島 金融捜査官・伊地知耕介』 伊良部舞台のサスペンス
2015/11/15
#書評
『鬼忘島 金融捜査官・伊地知耕介』江上剛著 新潮社・1600円+税 沖縄離島本でもなかなか紹介されない、宮古諸島にある伊良部島を舞台にした珍しい小説で、北方謙 ...
『しまくとぅばの課外授業』 琉球語研究に新境地
2015/11/15
#書評
『しまくとぅばの課外授業』石崎博志著 ボーダーインク・1600円+税 しまくとぅばの課外授業―琉球語の歴史を眺める 「わじゃそーいびーん(工事中)」という看板 ...
ベストセラーランキング(2015/11/15)
2015/11/15
#書評
■リウボウブックセンターリブロ (1)櫻澤誠著「沖縄現代史」(中央公論新社・994円) (2)恵隆之介著「沖縄よ、甘えるな!」(ワック・993円) (3)又吉直 ...
『気持ちが伝わる! 沖縄語リアルフレーズBOOK』 最強のうちなーぐち教本
2015/11/08
#書評
『気持ちが伝わる! 沖縄語リアルフレーズBOOK』比嘉光龍著 研究社・1400円+税 最強のうちなーぐち教本が現れた。うちなーぐちの初級者から、実践に力を入れ ...
『詩集 トゥバラーマを歌う』 胸打つ八重山の原風景
2015/11/08
#書評
『詩集 トゥバラーマを歌う』飽浦敏著 土曜美術社出版販売・2000円+税 まず「あとがき」を読んでみよう。「一途に故郷への思いを書いて、四十年余の年月が過ぎま ...
ベストセラーランキング(2015/11/8)
2015/11/08
#書評
■球陽堂書房サンエー那覇メインプレイス店 (1)渡辺和子著「幸せはあなたの心が決める」(PHP研究所・1080円) (2)翁長雄志、寺島実郎、佐藤優、山口昇著「 ...
『「見えない壁」に阻まれて ―根室と与那国でボーダーを考える』 ユーモアあふれる体験記
2015/11/01
#書評
『「見えない壁」に阻まれて ―根室と与那国でボーダーを考える』舛田佳弘、ファベネック・ヤン著 北海道大学出版会・972円 これは大学の研究者が「国境」に近いボ ...
『汽車ポッポ判事の鉄道と戦争』 平和の祈り込めた半生記
2015/11/01
#書評
『汽車ポッポ判事の鉄道と戦争』ゆたかはじめ著 弦書房・1800円+税 鉄道は、平和とともに在らねばならない。“汽車ポッポ判事”と呼ばれるほどに鉄道文化を愛して ...
ベストセラーランキング(2015/11/1)
2015/11/01
#書評
宮脇書店名護店 (1)のぶみ著「ママがおばけになっちゃった!」(講談社・1296円) (2)ジェリー・ミンチントン著「心の持ち方完全版」(ディスカヴァー・108 ...
『忘れられた詩人の伝記』 純粋すぎた「戦争詩人」
2015/10/25
#書評
『忘れられた詩人の伝記』宮田毬栄著 中央公論新社・4600円+税 大木惇夫という詩人の名が、戦中派には懐かしい。太平洋戦争の開戦間もなく、報道班員として動員さ ...
『時論・評論―ベトナム・沖縄』 示唆に富む多角的考察
2015/10/25
#書評
『時論・評論―ベトナム・沖縄』鎌田隆著 シイーム出版・2800円 退職後もアカデミズムに対する情熱がいささかも冷めず、論考はますます円熟味を帯びている。本書は ...
ベストセラーランキング(2015/10/25)
2015/10/25
#書評
■Booksきょうはん安謝店 (1)高橋佳子著「未来は変えられる!」(三宝出版・1620円) (2)佐伯泰英著「狐舞」(光文社・648円) (3)上地一美著「直 ...
『沖縄県史 各論編 第1巻 自然環境』 自然が生む文化の多様性
2015/10/18
#書評
『沖縄県史 各論編 第1巻 自然環境』沖縄県教育庁文化財課史料編集班編 沖縄県教育委員会・10000円+税 刊行が続く沖縄県史に「自然環境」と題する各論編の1 ...
ベストセラーランキング(2015/10/18)
2015/10/18
#書評
■戸田書店豊見城店 (1)金城幸政著「あなたのなかのやんちゃな神さまとつきあう法」(サンマーク出版・1512円) (2)高橋佳子著「未来は変えられる!」(三宝出 ...
『琉球薬草誌』 「沖縄薬草」知る必読書
2015/10/18
#書評
『琉球薬草誌』下地清吉著 琉球書房・926円+税 沖縄本島南部の南城市佐敷仲伊保に、薬草栽培から製造販売まで一貫生産している沖縄長生薬草本社がある。同本社の社 ...
『戦後70年史』 激動の戦後70年とその先
2015/10/11
#戦後70年
『戦後70年史』色川大吉著 講談社・1500円+税 戦後日本の70年の昭和、平成の時代を描き、冷戦体制からテロの時代までを叙述した現代史の著書である。読者には ...
『THE 精神病』 治療者へ生き方の“極意”
2015/10/11
#書評
『THE 精神病』松村豊著 出版舎Mugen・1200円+税 精神障がいの当事者が執筆したり、絵画の個展を開いたり、講演したりと一昔前と比べると彼らが生活し社 ...
ベストセラーランキング(2015/10/11)
2015/10/11
#書評
■田園書房 サンエー具志川メインシティ店 (1)又吉直樹著「火花」(文芸春秋・1296円) (2)のぶみ著「ママがおばけになっちゃった!」(講談社・1296円) ...
『平和は「退屈」ですか』 「語り部」育てるヒント
2015/10/04
#書評
『平和は「退屈」ですか』下嶋哲朗著 岩波現代文庫・860円+税 戦後70年、県人口に占める70歳以上の割合は15%を切った。戦争体験を記憶し、語ることができる ...
いま注目のニュース
一覧へ