「書評」の記事一覧
『みやこの祭祀 宮古島市史第二巻祭祀編(上) 重点地域調査』 「今」に順応、圧倒される豊かさ
2018/06/10
#書評
『みやこの祭祀 宮古島市史第二巻祭祀編(上) 重点地域調査』宮古島市教育委員会編 宮古島市教育委員会・5千円 宮古島市史の祭祀(さいし)編は、「重点地域調査」 ...
『ヘイト・クライムと植民地主義』 他人事でない差別と憎悪
2018/06/03
#書評
『ヘイト・クライムと植民地主義』木村朗、前田朗共編 三一書房・2484円 本書によれば、ヘイト・クライム/ヘイト・スピーチとは「人種・民族等の属性に着目した差 ...
『合同歌集 花ゆうな第24集』 31人の人生を紡ぐ
2018/06/03
#書評
『合同歌集 花ゆうな第24集』花ゆうな短歌会編 新星出版・2千円 花ゆうな短歌会による24冊目の合同歌集。第1章は会員31人の歌775首がある。歌歴の長い作者 ...
『しまくとぅばルネサンス』 復興活動 多面的に提示
2018/06/03
#書評
『しまくとぅばルネサンス』沖縄国際大学公開講座委員会編 編集工房東洋企画・1620円 本書は沖縄国際大学2016年度うまんちゅ定例講座「しまくとぅばルネサンス ...
『唄者 築地俊造自伝 楽しき哉、島唄人生』 奄美の伝統継承がベースに
2018/05/27
#書評
『唄者 築地俊造自伝 楽しき哉、島唄人生』築地俊造著、梁川英俊構成 初めに、付録のCDを聴いた。築地俊造さんが民謡日本一になったときの音源である。「さすがに上 ...
『琉球王国那覇役人の日記 福地家日記史料群』 王国末期 歴史の息づかい
2018/05/27
#書評
『琉球王国那覇役人の日記 福地家日記史料群』下郡剛著 臨川書店・3240円 現存する琉球の日記史料は少ない。ただ日記をつける習慣が無かったのではない。琉球王国 ...
『あま世へ―沖縄戦後史の自立にむけて』 当事者の情念にこだわる
2018/05/20
#書評
『あま世へ―沖縄戦後史の自立にむけて』 森宣雄、冨山一郎、戸邉秀明著 法政大学出版局・2916円 どのような書物として紹介すべきか、途方に暮れる本である。そこ ...
『奄美・沖縄諸島先史学の最前線』 協働研究の実践で分析
2018/05/20
#書評
『奄美・沖縄諸島先史学の最前線』高宮広土編 南方新社・2700円 “文字のない時代”すなわち先史時代は、奄美・沖縄で確認できる最古のヒトから今日まで約3万年と ...
『気がつけばみんな同じだったりする』 誰にでもある愛の物語
2018/05/13
#書評
『気がつけばみんな同じだったりする』瀬良垣りんじろう著 ボーダーインク・1296円 本書は「私は沖縄の普通の、ありふれた中年のおじさんです」という一言から始ま ...
『明日を生きるウチナーンチュへ』 現在と未来への道標
2018/05/13
#書評
『沖縄の新聞人 山根安昇遺稿集 明日を生きるウチナーンチュへ』 新星出版・2160円 山根安昇氏の「遺稿集」が世に贈られた。山根は自らの戦中、戦後体験の教訓を ...
『沖縄骨語り』 3万年の旅の「しおり」
2018/04/29
#書評
『沖縄骨語り』土肥直美著 琉球新報社・1058円 本書は一人の人類学者が沖縄の古人骨と向き合った、調査録である。著者の土肥直美は形質人類学者として1992年に ...
『「南風の根」沖縄1995-2017』 沖縄の日常 淡々と
2018/04/15
#書評
『「南風の根」沖縄1995-2017』豊里友行写真集 沖縄書房・5184円 「南風の根(ふぇーぬにぃー)」とは、どこにあるのだろうか。島には、絶えることのない ...
『青い眼の琉球往来 ペリー以前とペリー以後』 西洋の二人が見た琉球
2018/04/15
#書評
『青い眼の琉球往来 ペリー以前とペリー以後』緒方修著 芙蓉書房出版・2376円 この本は自由だ。 ペリーの娘婿とロスチャイルド家、マルタ騎士団、「ロードス島 ...
『旅の反復 世界のウチナーンチュを訪ねて』 人と人つなぐ旅の記録
2018/04/15
#書評
『旅の反復 世界のウチナーンチュを訪ねて』組原洋著 学文社・1296円 「世界のウチナーンチュ」と呼ばれる人たちは海外にいると、私たちは思っている。だから組原 ...
ベストセラーランキング(2018/4/15)
2018/04/15
#書評
■Booksきょうはん安謝店 (1)知念実希人著「崩れる脳を抱きしめて」(実業之日本社・1296円) (2)東野圭吾著「ラプラスの魔女」(KADOKAWA・82 ...
『東アジアの南向き玄関口 与那国島誌』 島に込められた思い
2018/04/08
#書評
『東アジアの南向き玄関口 与那国島誌』宮良作・宮良純一郎著 南山舎・2080円 琉球列島の西の端、那覇に520キロ、台湾へは110キロの距離にある与那国島(ド ...
ベストセラーランキング(2018/4/8)
2018/04/08
#書評
■リウボウブックセンターリブロ (1)吉野源三郎原作、羽賀翔一漫画「漫画 君たちはどう生きるか」(マガジンハウス・1404円) (2)知念実希人著「崩れる脳を抱 ...
『重力の帝国』 暗さに向き合う「希望」
2018/03/25
#書評
『重力の帝国』山口泉著 オーロラ自由アトリエ・2160円 3・11以後の世界をどのような形式と内容において書きとどめうるか、そのことを最も切実に問い続けてきた ...
『法廷で裁かれる 南洋戦・フィリピン戦 訴状編』 悲惨な歴史 伝える記録書
2018/03/25
#書評
『法廷で裁かれる 南洋戦・フィリピン戦 訴状編』瑞慶山茂編著 高文研・5400円 この本を手にした時、表紙の絵に衝撃を受けた。南洋サイパン島のバンザイ岬とその ...
『沖縄八重山発 南の島のハーブ』 「命草」の可能性満載
2018/03/18
#書評
『沖縄八重山発 南の島のハーブ』嵩西洋子著 南山舎・2484円 与那国生まれで、石垣でハーバルライフを実践している嵩西洋子さんが、これまでコツコツ描きためてこ ...
『琉球沖縄と台湾』 足で書かれた「博物館」
2018/03/11
#書評
『琉球沖縄と台湾』又吉盛清著 同時代社・4104円 本書は今から28年前に刊行された『日本植民地下の台湾と沖縄』の、この間の知見を新たに加えて出来上がった増補 ...
ベストセラーランキング(2018/3/11)
2018/03/11
#書評
■戸田書店豊見城店 (1)吉野源三郎原作、羽賀翔一漫画「君たちはどう生きるか」(マガジンハウス・1404円) (2)吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」(マガジ ...
『ノロ―北中城村「島袋のろ殿内資料を通して」』 多角的に実態捉える
2018/03/11
#書評
『ノロ―北中城村「島袋のろ殿内資料を通して」』北中城村教育委員会編 北中城村教育委員会 地域に分け入り、地域の歴史・文化を調査探求し記述する―、地域史編纂(へ ...
『精神障害とともに』 社会繋ぐ「仲間」の存在
2018/03/04
#書評
『精神障害とともに』南日本新聞取材班 ラグーナ出版・1512円 精神医療の取材をする中で初めて「社会的入院」という言葉を知った。今から30数年前のことになる。 ...
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