「琉球詩壇」の記事一覧
毎月第1、第2土曜日の琉球新報文化面に掲載している詩のコーナー「琉球詩壇」。紙面で掲載された詩を琉球新報デジタルでも掲載します。第2土曜日はウェブ限定で選外佳作も公開します。
だれにもわたさないから/あさとよしや<琉球詩壇・3月8日>
うしなったものはもどらないうしなったあとにいつもきづくものだけどゆずれないものはゆずらないゆずったあとにいつもこうかいするのだけど だれにもわたさないわたしはわ ...
わたし/エキノコックス 選外佳作・詩人の死/元澤一樹 光/吉岡幸一 熱り/あさとよしや<琉球詩壇・8月12日>
2023/08/13
#琉球詩壇
わたし エキノコックス(大分県) 永久の未完成が完成なら 中学生は完全な存在だ きみの目にわたしがどんな風に映ってるのか知りたくてわたしはきみの ...
月桃の花/金城正子<琉球詩壇・8月5日>
月桃の花 金城正子(嘉手納町) 月桃の花・白い花 スベスベと艶があり 初初しい少女の肌のように うす紅色の縁どり 生れたての赤ちゃんような神秘的な ...
くらうでぃ/妻咲邦香 選外佳作1・一億光年の輪舞(ロンド)/高柴三聞 選外佳作2・拍動/與那嶺隆人<琉球詩壇・7月8日>
2023/06/29
#琉球詩壇
くらうでぃ 妻咲邦香(長野県) くもりのちあめのひのしんごうきは あかすぎる、と あおすぎる、が、あって きいろだけは、すぎないから ちょっとだ ...
雨のうた/大岩れお<琉球詩壇・7月1日>
2023/06/29
#琉球詩壇
雨のうた 大岩れお(国頭村) あめのひってちょっときらい ぬれちゃうから きょうしつのなかで ザーザーザーザーザー なんであめってふるんだろう う ...
火傷/おおたにあかり 選外佳作・月夜とカニ/たえ<琉球詩壇・6月10日>
2023/06/10
#琉球詩壇
火傷 おおたにあかり(高知県) その後に続く 言葉を おぼえていない 聞いていられなかったから あなたが 必死であればあるほどに わたしは どち ...
朝な夕なに/なかもと須美<琉球詩壇・6月3日>
2023/06/03
#琉球詩壇
朝な夕なに なかもと須美(うるま市) よどみなく過ぎる 時の流れには 逆らえぬものの こんこんと湧き出づる泉の如くに 人それぞれの こころの泉から ...
瞳景/あさとよしや 選外佳作・パロディからの解放/柳沢 進 イン・マイ・プレイス/安里和幸<琉球詩壇・5月13日>
2023/05/12
#琉球詩壇
瞳景 あさとよしや(那覇市) ハローのしぐさで グッバイいって サンキューのような アイムソーリー あなたの わたしの わたしたちの らんは ...
ブルースクリーン/藤野栞<琉球詩壇・5月6日>
2023/05/04
#琉球詩壇
ブルースクリーン 藤野栞(富山県) 青猫と共に机の引き出しに逃げたプライドが 悪気のないクラスメイトに発掘された 慌てて降ってきた茶封筒を開けば ...
おとさた/真名井大介 選外佳作・キズ/おおたにあかり おかげさま/アールモーリ・ことぶき子 今朝再び/高柴三聞<琉球詩壇・4月8日>
2023/03/30
#琉球詩壇
おとさた 真名井大介(南城市) あなたのもとを旅立った風が 今朝 わたしの胸に とどきました かがやく海の 潮のにおい 山々の ぴりりとした沈黙 ...
氷原の蝶/妻咲邦香 <琉球詩壇・4月1日>
2023/03/30
#琉球詩壇
氷原の蝶 妻咲邦香(長野県) 真冬に蝶が舞う 氷柱の合間を縫って 誰からともなく受け継いだ景色を切り刻み 手塩にかけて饗すように 鈍行列車の窓硝子 ...
梅田駅連絡橋/入間しゅか 選外佳作・かそう/あさとよしや JAZZ/井上正行 背中/伊渓路加<琉球詩壇・3月11日>
2023/03/02
#琉球詩壇
梅田駅連絡橋 入間しゅか(兵庫県) JR大阪駅と阪急大阪梅田駅間を結ぶ連絡橋には毎日多くの人が行き交う。幾万の影。幾万の靴。幾万の動き続ける手と ...
ままならぬ老いらくの片思い/はまもとせいしゅん<琉球詩壇・3月4日>
2023/03/02
#琉球詩壇
ままならぬ老いらくの片思い はまもとせいしゅん(糸満市) 74歳にして 初めて味わう 片思いの辛(つら)さ 儚(はかな)さ 瞼(まぶた)を閉じて ...
「幸」みたいな顔して/星野灯 選外佳作・回転する/髙良真実 始まり/喜如嘉悦子<琉球詩壇・2月11日>
2023/02/09
#琉球詩壇
「幸」みたいな顔して 星野灯(兵庫県) ちゃんと食べれていますか 好物を頬張って 幸せを可視化したみたいな顔を 思い出すたび満たされてしまいます ...
積め・燃やせ・生きろ/高柴三聞<琉球詩壇・2月4日>
2023/01/31
#琉球詩壇
積め・燃やせ・生きろ 高柴三聞(浦添市) クリスマスが終わってそろりそろりと正月が近づいて来た頃のこと。誰かが、呟いた。 二人の幼い子を連れた母 ...
継承新年/とうてつ 選外佳作・両手に爺/星野灯 ネイチャー・パレット/天海薫<琉球詩壇・1月14日>
2023/01/12
#琉球詩壇
継承新年 とうてつ(高知県) 賢い犬のリードに降った雨のひかりで出来た夜だった 国の代表が勝ってもわたしの生活は変わらないから これで何か美味し ...
檻/ケイトウ夏子<琉球詩壇・1月7日>
2023/01/04
#琉球詩壇
檻 ケイトウ夏子(東京都) 胸に張る蜘蛛(くも)の巣に 質問するように胸をおさえた 書けなかった言葉は どこへ行ったのか、と 深く沈んだ芽を 摘 ...
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