「書評」の記事一覧
『旅する心のつくりかた 楽しきかな、わが冒険人生』 心強さもたらすカメラの力
2017/07/16
#書評
『旅する心のつくりかた 楽しきかな、わが冒険人生』石川文洋著 コスモの本・1620円 本著の主人公、石川文洋氏は沖縄で生まれ、本土での無類の映画好きな少年時代 ...
『合同エッセイ34集 海神祭』 言祝ぐ喜び 待ち受ける
2017/07/16
#書評
『合同エッセイ34集 海神祭』沖縄エッセイスト・クラブ編 新星出版・1500円 『合同エッセイ34集 海神祭』 言祝ぐ喜び 待ち受ける 人はなぜエッセイなるも ...
『ウチナーヤマトゥグチの研究』 言葉遣いを味わい直す
2017/07/09
#ウチナーグチ
『ウチナーヤマトゥグチの研究』座安浩史著 森話社・9180円 「上カラ着るシャツは、こどもガは取れない」「出来て当たり前サー」「海にガ近いから、道カラ歩いて来 ...
『地の骨―安岡伸好作品集』 喜界島からの眼差し
2017/07/09
#書評
『地の骨―安岡伸好作品集』北島公一編集 喜界町文化協会・2500円 北島公一編集「地の骨-安岡伸好作品集」は、「平成28年度明治維新150周年かごしま文化力向 ...
『沖縄鉄血勤皇隊』 平和への思い込めた原点
2017/07/02
#大田昌秀
『沖縄鉄血勤皇隊』大田昌秀著 高文研・2160円 私は今、台湾の「湾生」のドキュメンタリー映画を製作していている。戦争末期に男子中学3年生が軍に召集され陸軍二 ...
『米国と日米安保条約改定』 海外基地維持に着目
2017/07/02
#山本章子
『米国と日米安保条約改定』山本章子著 吉田書店・2592円 若い研究者の成果に接するとき、目を見開かせてくれるのではという期待感と同時に、どの程度のものかとい ...
『語り継ぐハンセン病』 負の遺産に目を向ける
2017/07/02
#ハンセン病
『語り継ぐハンセン病』山陽新聞社編 山陽新聞社・1944円 全国ハンセン病入所者協議会が発刊した「隔離の90年」という写真集を手にした時、点字の文字に舌をあて ...
『沖縄の保守勢力と「島ぐるみ」の系譜』 二項対立を越えた実相
2017/06/18
#書評
『沖縄の保守勢力と「島ぐるみ」の系譜』桜澤誠著 有志舎・6480円 本書は「革新」対「保守」という二項対立で語られることが多い戦後沖縄政治史について、保守政治 ...
『〈老い〉の営みの人類学』 高齢期を主体的に生きる
2017/06/18
#島村聡
『〈老い〉の営みの人類学』菅沼文乃著 森話社・6696円 社会的・制度的につくられてきた「高齢者」像からの脱却が本書の目的である。那覇市辻地域の「村落共同体」 ...
『沖縄、時代を生きた学究 伝 東江平之』 戦後沖縄知識人像に迫る
2017/06/11
#書評
『沖縄、時代を生きた学究 伝 東江平之』辻本昌弘著 沖縄タイムス社・2160円 いつの時代もそうであったように、抑圧・弾圧された地域、民族が自己回復を達成する ...
「私のポジション」 「余白」に想像力解き放つ
2017/06/11
#書評
『私のポジション 「沖縄×アメリカ」ルーツを生きる』東江亜季子著 琉球新報社・993円 人と人の間には独特の距離感のようなもの、いわば流動的な「余白」があると ...
『写真から見る名護の沖縄戦』 同居する日常と戦争の足跡
2017/06/04
#書評
『写真から見る名護の沖縄戦』名護市史編さん委員会編(名護市役所・1000円) 何気ない日常の写真に目を奪われる。一張羅を着た人々がごちそうを前に杯を掲げる、正 ...
『島嶼学への誘い』 内発的発展の道筋問う
2017/06/04
#書評
『島嶼学への誘い』嘉数啓著 岩波書店・3024円 本書は、島の経済社会と発展の課題を学際的視座と開発理論の体系で整理分析し、沖縄のみならず多くの島嶼(とうしょ ...
『標的の島』 歴史は繰り返されるのか
2017/05/28
#書評
『標的の島』「標的の島」編集委員会編 社会批評社・1836円 2007年、日本島嶼学会与那国大会、「島と国境交流」をテーマに国境フォーラムが開かれた。当時、与 ...
『八重山日和り』 土着の感覚、自由闊達に
2017/05/28
#大城立裕
『八重山日和り』宮城信博著 文藝春秋・1500円 無類に面白い本である。短文の愉快な話が無数にある。書名で少し損をしていないかと思うのは、確かに八重山の話が多 ...
『琉球独立への視座』 内側から「独立」捉え直す
2017/05/21
#書評
『琉球独立への視座』里正三著 榕樹書林・972円 私が独立論者になったのは県費留学生として過ごしたロンドンだった。研究するしまくとぅばについて語る度、琉球の歴 ...
『沖縄県史各論編6 沖縄戦』 平和構築への出発点
2017/05/21
#書評
『沖縄県史各論編6 沖縄戦』沖縄県教育委員会 沖縄県教育委員会・5000円 『沖縄県史各論編6 沖縄戦』が3月に発行販売された。これまで県史は一般に販売されず ...
『〈繋がる力〉の手渡し方』 「行動する思想家」の集大成
2017/05/14
#書評
『〈繋がる力〉の手渡し方』野本三吉著 現代書館・2484円 本書は野本三吉(本名・加藤彰彦)という「行動する思想家」の74年間の集大成である。この一冊の中に、 ...
『やんばる学入門』 暮らしと密接な里山知る
2017/05/14
#やんばる
やんばる学入門―沖縄島・森の生き物と人々の暮らし 『やんばる学入門』盛口満、宮城邦昌著 木魂社・1944円 書名が示しているように、やんばるの生き物と人々の暮 ...
『手洗いの疫学とゼンメルワイスの闘い』 課題解決へ「急がば回れ」
2017/05/07
#書評
『手洗いの疫学とゼンメルワイスの闘い』玉城英彦著 人間と歴史社・1944円 地域や集団を調査し、病気の原因と考えられる要因と病気の関連性について統計的に検索す ...
『沖縄のまじない』 民俗史的視点から解明
2017/04/30
#書評
『沖縄のまじない』山里純一著 ボーダーインク・1836円 「まじない」というと、著者が後書きで触れているようにうさんくさいイメージがつきまとう。しかし、まじな ...
『山椒魚が飛んだ日』 日常の場に及ぼす詩歌の力
2017/04/30
#書評
不思議なタイトルは、何かの比喩ではない。 婚の日は山椒魚が二〇〇〇粁を飛んだ日 浮力に加はる揚力 作者は、妻となる人とペットのウーパールーパー(山椒魚)を ...
『私の沖縄現代史』 共に時代を生きた人々
2017/04/23
#新崎盛暉
『私の沖縄現代史』新崎盛暉著 岩波現代文庫・1058円 「人民帽」をかぶり、藍色のジャンパーを着て、足元はゴムぞうりを履き、そんないでたちの新崎氏をよく見かけ ...
『「沖縄県民」の起源』 二者択一的見方に転換迫る
2017/04/23
#書評
『「沖縄県民」の起源』坂下雅一著 有信堂・8100円 日本の一部なのか、あるいは日本と異なる独自な民族なのか。沖縄における「我々」とは一体何を意味するのか。そ ...
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