「書評」の記事一覧
<書評>『おきなわ音楽の父 宮良長包ものがたり』 継承見据え将来を展望
2023/07/01
#書評
『おきなわ音楽の父 宮良長包ものがたり』三木健著 沖縄時事出版・1320円 みずからの「信念」をいかに貫くか…という点で、時代に足跡を刻む人物はその生きざまに ...
<書評>『絵でみる 沖縄の民俗芸能』 300演目、鮮やかイラスト化
2023/06/24
#書評
『絵でみる 沖縄の民俗芸能』漢那瑠美子著 沖縄文化社・2860円 本著は沖縄各地で行われている「民俗芸能」をイラストで分かりやすく表現している。著者は、過去に ...
<書評>『沖縄エッセイスト・クラブ 作品集40』 文章のフリートーク27選
2023/06/24
#書評
『沖縄エッセイスト・クラブ 作品集40』沖縄エッセイスト・クラブ著 新星出版・1500円 私はライトなお笑いファンなのだけど、時々、漫才やコントよりフリートー ...
<書評>『ナナムイの神々を抱いて』 臨場感ある情景描写
2023/06/17
#書評
『ナナムイの神々を抱いて 宮古・池間と佐良浜の祭祀』加藤久子著 ボーダーインク・2200円 2022年、法政大学沖縄文化研究所は創立50周年を迎えた。その記念 ...
<書評>『櫛笥―母―』 母への愛憎と鎮魂
2023/06/17
#書評
『櫛笥―母―』玉城洋子著 コールサック社・2200円 本書は沖縄の歌人・玉城洋子(『紅短歌会』代表)の第7冊目の歌集。玉城は敗戦前後に生を受け、その多くが米軍 ...
<書評>『日本の憲法 最初の話』 「自由と人権」やわらかに解説
2023/06/10
#書評
『日本の憲法 最初の話』白井明大著 KADOKAWA・1650円 詩人の白井明大さんによる、憲法の詩訳。もともと法律を学んでいて、日本国憲法を全部暗記していた ...
<書評>『古琉球の王宮儀礼とおもろさうし』 権力との関係 より具体的に
2023/06/10
#書評
『古琉球の王宮儀礼とおもろさうし』真喜志瑶子著 平凡社・4400円 おもろや『おもろさうし』について、熟知とはいえないまでも、教養程度に知っている人は多い。 ...
<書評>『ヌチガフウホテル』 哀切なミステリー小説
2023/06/03
#書評
『ヌチガフウホテル』大城貞俊著 インパクト出版会・2200円 本書は、作者大城貞俊の数多い作品の中でも、一味も二味も違う哀切なミステリー小説である。日当たりの ...
<書評>『世界のなかの日米地位協定』 基地問題 日本全体の問題
2023/06/03
#書評
『世界のなかの日米地位協定』前泊博盛・猿田佐世監修、新外交イニシアティブ編 田畑書店・1980円 本書は、日米関係や沖縄の基地問題について活発に提言を行ってい ...
<書評>『詩集 汎汎(はんはん)』 次の世代に残したい思い
2023/05/27
#書評
『詩集 汎汎(はんはん)』新垣汎子著 ボーダーインク・1650円 前作の詩集『汎』で第41回山之口貘賞を受賞した筆者の、5年ぶりとなる第3詩集である。表紙の題 ...
<書評>『大学で学ぶ 沖縄の歴史』 「なぜ」「どのように」引き出す
2023/05/20
#書評
『大学で学ぶ 沖縄の歴史』宮城弘樹、秋山道宏、野添文彬、深澤秋人編 吉川弘文館・2090円 普天間飛行場に隣接する沖縄国際大学。本書は、そんな危険と隣り合わせ ...
<書評>『組踊の歴史と研究』 琉球沖縄を多面的に見通す
2023/05/20
#書評
『組踊の歴史と研究』鈴木耕太著 榕樹書林・6380円 組踊はどのように生まれ、展開してきたのか。また、琉球沖縄社会のなかでどのような役割を担ってきたのか。本書 ...
<書評>『戦後沖縄史の諸相-何の隔てがあろうか』 矛盾の地を過去にしない
2023/05/14
#書評
『戦後沖縄史の諸相-何の隔てがあろうか』 齋木喜美子編著 関西学院大学出版会・2200円 本書は戦後沖縄の「隔て」を検証し、原因や理由を解明した貴重な本だ。沖 ...
<書評>『卵生神話』 自伝、肯定、語りの文学
2023/05/14
#書評
『卵生神話』 伊良波盛男著 あすら舎・1760円 3カ月で書いたという40編。「猛烈な勢い」「何物かに憑(つ)かれた憑依(ひょうい)状態」と「あとがき」で書い ...
<書評>『琉球切手を旅する』 図柄に秘めた美術家の抵抗
2023/05/06
#書評
『琉球切手を旅する』与那原恵著 中央公論新社・2090円 琉球切手とは、沖縄で1948年から72年にかけて発行された259種の郵便切手のことだ。日米間で宙づり ...
<書評>『沖縄に生きる 豊里友行写真集』 現在進行形の沖縄表現
2023/05/06
#書評
『沖縄に生きる 豊里友行写真集』豊里友行著 新日本出版社・2860円 これまでに両手の指では数え切れないほど多くの写真集を著してきた写真家・豊里友行の近著『沖 ...
<書評>『おもろさうし選詳解』 復帰とともに歩んだ研究
2023/04/29
#書評
『おもろさうし選詳解』島村幸一著 文学通信・11000円 『おもろさうし』は神事にうたわれるものを中心に、琉球王朝に歌い継がれてきた歌謡集である。特異な言葉、 ...
<書評>『境域の近世』 弱小国琉球の外交努力
2023/04/29
#書評
『境域の近世』上原兼善著 榕樹書林・2970円 本書は、琉球国が薩摩藩の統治下にあった約270年間を視野に収め、琉球と薩摩の政治外交関係を通史として分析・叙述 ...
<書評>『観光コースでない沖縄 第5版』 自分の目で見て考えて
2023/04/22
#書評
『観光コースでない沖縄 第5版』新崎盛暉ほか著 高文研・2640円 1981年、高文研と沖縄大学が共催して「沖縄セミナー」という教育セミナーが始まった。その際 ...
<書評>『首里城の舞台と踊衣裳』 琉球芸能 多角的視点で考察
2023/04/22
#書評
『首里城の舞台と踊衣裳』茂木仁史、古波蔵ひろみ著 榕樹書林・3960円 尚家文書の公開などにより、近世琉球から近代にかけての歴史学における研究成果が多く蓄積さ ...
<書評>『ひめゆりたちの「哀傷歌」』 戦争の悲惨さ、未来に継ぐ
2023/04/15
#書評
『ひめゆりたちの「哀傷歌」』仲程昌徳著 ボーダーインク・1760円 今次の大戦は多くの県民を死に追いやった。著者はその中の、ひめゆり学徒(女子師範・県立第一高 ...
<書評>『琉球文学大系11 琉歌〈上〉』 音楽、文学の土台深める
2023/04/15
#書評
『琉球文学大系11 琉歌〈上〉』波照間永吉・平良徹也・照屋理 校注 ゆまに書房・6820円 「琉歌」という呼称は一般的に「琉球の歌」を略したものとされ、奄美諸 ...
<書評>『魂魄の道』 記憶の苦しみ 生き物に託す
2023/04/08
#書評
『魂魄の道』目取真俊著 影書房・1980円 本書に収められた五つの物語は、いずれも戦争の記憶を基底としている。また、その記憶の多くが水と深い関わりを持っている ...
<書評>『ジャーナリストたち 闘う言論の再生を目指して』 本物の仕事拾い上げる力を
2023/04/08
#書評
『ジャーナリストたち 闘う言論の再生を目指して』前田朗編著 三一書房・1870円 「ジャーナリズムはほとんど絶滅危惧状態だ」。冒頭から編著者前田朗の指摘は手厳 ...
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