「書評」の記事一覧
<書評>『生き物をうさがみそーれー 沖縄・奄美 おじいおばあの食物誌』 「食べる」知恵と創造性
2023/01/07
#書評
『生き物をうさがみそーれー 沖縄・奄美 おじいおばあの食物誌』盛口満著 八坂書房・2090円 ソテツやドングリの料理法、マングローブ林の巨大シジミのお汁、アダ ...
<書評>『よくわかる 琉球古典音楽の姿』 「唄旋律」の発展願う
2023/01/07
#書評
『よくわかる 琉球古典音楽の姿』大城米雄著 自費出版・1100円 本書は「よくわかる」本とは言い難いが、歌三線を嗜(たしな)む者が傾聴すべき重要な問題提起を含 ...
<書評>『沖縄「平和の礎」はいかにして創られたか』 近い過去を知る一冊
2022/12/24
#書評
『沖縄「平和の礎」はいかにして創られたか』高山朝光、比嘉博、石原昌家編著 高文研・1870円 本書は、平和の礎の建設に携わった編著者らが、それぞれの立場で礎の ...
<書評>『伊波普猷の政治と哲学 日琉同祖論再読』 「脱構築」的読解の試み
2022/12/17
#書評
『伊波普猷の政治と哲学 日琉同祖論再読』崎濱紗奈著 法政大学出版局・4400円 「沖縄学の父」伊波普猷の膨大な業績を斬新な視角から再解釈した新進気鋭の研究者の ...
<書評>『素顔のニューカレドニア』 奄美・沖縄と歴史が重奏
2022/12/17
#書評
『素顔のニューカレドニア』山田(武原)由美子著 高文研・1980円 戦前刊行の『沖縄海洋発展史』はフランスにも沖縄移民が渡ったことを記している。巻頭の世界地図 ...
<書評>『沖縄県知事 その人生と思想』 内在的に基地問題問い直す
2022/12/10
#書評
『沖縄県知事 その人生と思想』野添文彬著 新潮社・1760円 本書は、これまで国際政治学・日本外交史を専門とする立場から沖縄基地問題を研究してきた著者が、日本 ...
<書評>『第二開国』 現代の黒船がもたらす未来
2022/12/10
#書評
『第二開国』 藤井太洋著 角川書店・2035円 アメリカのペリーが、1853年4月琉球にやって来た。その2カ月後にペリーは、浦賀奉行を通してアメリカ大統領の親 ...
<書評>『琉球文学大系14 組踊〈上〉』 新生面を切り開く一書
2022/12/03
#書評
『琉球文学大系14 組踊〈上〉』波照間永吉、鈴木耕太、西岡敏、大城學校注 ゆまに書房・6820円 国立劇場おきなわの開場(2004年)、ユネスコ無形文化遺産リ ...
<書評>『ダイビングのエスノグラフィー』 島社会への影響 多角的分析
2022/12/03
#書評
『ダイビングのエスノグラフィー』圓田浩二著 青弓社・2640円 観光学分野では、観光が地域へ及ぼす効果や影響として、経済的・教育的・社会的に関する側面が挙げら ...
<書評>『神と仏のスピリチュアルロード』 代案を提示し実践する
2022/11/26
#書評
『神と仏のスピリチュアルロード』須藤義人著 榕樹書林・3850円 著者はスリランカで修行した仏教僧であり、沖縄大学人文学部教授。ドキュメンタリー映画「久高オデ ...
<書評>『初期歌舞伎・琉球宮廷舞踊の系譜考』 精力的かつ丹念な思索
2022/11/26
#書評
『初期歌舞伎・琉球宮廷舞踊の系譜考』児玉絵里子著 錦正社・11000円 当著の背景と、目的意図について児玉絵里子氏は、「芸能史研究において「芸態」の重要性は漠 ...
<書評>『なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか?』 深い場所でつながる問題
2022/11/12
#書評
『なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか?』安里長従 志賀信夫著 堀之内出版・2640円 「基地」と「貧困」は、沖縄の人間が、沖縄に住む者が、そして誰であろうが、 ...
<書評>『東アジアの米軍再編 在韓米軍の戦後史』 日米韓同盟の「冷厳たる事実」
2022/11/05
#書評
『東アジアの米軍再編 在韓米軍の戦後史』我部政明、豊田祐基子著 吉川弘文館・2970円 本書は、朝鮮半島情勢の変化と米韓日関係について、軍事を軸とし、政治・外 ...
<書評>『エクアドール』 自由な“レキオス”の冒険
2022/11/05
#書評
『エクアドール』滝沢志郎著 双葉社・1980円 高校時代、世界史で大航海時代(15世紀半ば~17世紀半ば頃)について学んだことがある。西欧人が香辛料を求めて東 ...
<書評>『山之口貘全小説 沖縄から』 背景にある体験 豊富に表現
2022/10/29
#書評
『山之口貘全小説 沖縄から』山之口貘著 河出書房新社・3190円 またしてもばくである。私は、かつて『山之口貘全集 第二巻 小説』(思潮社、1975年)で、ば ...
<書評>『日本を変えた男! 名護親方のいろは山に登る』 よみがえった「肝心」の金言
2022/10/29
#書評
『日本を変えた男! 名護親方のいろは山(さん)に登る』上間信久著 琉球いろはアイランズ社・1430円 「日本を変えた男!」一瞬、エッと思わせるタイトルである。 ...
<書評>『競争戦略論の発展と競争優位の持続可能性』 緻密な分析と本質の集約
2022/10/22
#書評
『競争戦略論の発展と競争優位の持続可能性』與那原建著 文眞堂・2475円 沖縄の経営者、社会人そして学生に読んでもらいたい本である。同書は琉球大学で経営学、特 ...
<書評>『詩集 連音』 ウチナーグチの魂練り込む
2022/10/22
#書評
『詩集 連音』上原紀善著 ボーダーインク・2200円 タイトルの「連音」とは著者の造語で、意味を持たない音を連ねたものとのこと。 《はるるる るんるん/はる ...
<書評>『世界の基地問題と沖縄』 「解決」のために他を知る
2022/10/15
#書評
『世界の基地問題と沖縄』川名晋史編 明石書店・2750円 現在、普天間飛行場の辺野古移設問題をはじめ沖縄の基地問題は膠着(こうちゃく)状態にあり、さまざまな論 ...
<書評>『石獅子探訪記』 130体との出会いの記録
2022/10/15
#書評
『石獅子探訪記』若山恵里著 ボーダーインク・2640円 沖縄の石獅子(村落獅子)とは、地域の守りとして村落の各所に琉球石灰岩を生き物のような形に彫って安置した ...
<書評>『詩集 仏桑華(アカバナ)の涙』 命への優しいまなざし
2022/10/08
#書評
『詩集 仏桑華(アカバナ)の涙』かわかみまさと著 コールサック社・1980円 本作に収録されている詩の多くは、サンゴの海や星々の光といった豊かな自然や、ささや ...
<書評>『事典 太平洋戦争と子どもたち』 戦後も連続する「記憶」
2022/10/08
#書評
『事典 太平洋戦争と子どもたち』浅井春夫ほか編 吉川弘文館・2420円 大人たちのエゴによって、戦争に巻き込まれた子どもたちは、戦前・戦争中をどのように生き、 ...
<書評>『わったー世界のウチナーンチュ!』 アイデンティティーに向き合う
2022/10/01
#書評
『わったー世界のウチナーンチュ!』野入直美、藤浪海、眞壁由香編 琉球新報社・1760円 先の知事選では、「オール沖縄」が推薦する候補が再選を果たした。だからこ ...
<書評>『沖縄エッセイスト・クラブ作品集39』 書くということは人生
2022/10/01
#書評
『沖縄エッセイスト・クラブ作品集39』沖縄エッセイスト・クラブ著 新星出版・1500円 沖縄エッセイスト・クラブ39冊目の作品集。30人の会員によるエッセーが ...
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