「書評」の記事一覧
<書評>『琉精物語』 沖縄の精神医療従事者描く
2022/07/02
#書評
『琉精物語』田仲一枝著 沖縄タイムス社・1980円 「この病院の職員はみんなこの病院が好きなんじゃないかな。ぼくにはそう見えるよ。みんな生き生きしている」。こ ...
<書評>『琉球の音楽を考える 歴史と理論と歌と三線』 多岐にわたる骨太芸能論
2022/07/02
#書評
『琉球の音楽を考える 歴史と理論と歌と三線』金城厚著 榕樹書林・2970円 本書は、琉球・沖縄の「音楽と芸能の歴史」「音楽の理論」「島々の歌」「古典音楽」の4 ...
<書評>『宮古先人の足跡』 刻苦勉励で新境地開く
2022/06/26
#書評
『宮古先人の足跡』宮古人材史研究会編 新星出版・1100円 宮古人材史研究会(代表・垣花豊順、波平勇夫)から『宮古先人の足跡』が刊行された。 取り上げられて ...
<書評>『平敷屋朝敏を聴く』王府に処刑された文学者
2022/06/25
#書評
『平敷屋朝敏を聴く』西銘郁和著 榕樹書林・4950円 1984年、玉城朝薫没後250年の行事が盛大に行われるのに没後同年の平敷屋朝敏に日が当たらないことが西銘 ...
<書評>『句集 島中の修羅』 沖縄の混沌 1行に結晶
2022/06/18
#書評
『句集 島中の修羅』平敷武蕉著 コールサック社・1650円 平敷武蕉の第1句集『島中の修羅』が出た。句文集『風の黙秘』に続く出版。天荒俳句会に所属していた30 ...
<書評>『ジーファーの記憶』 簪の歴史をひもとく
2022/06/18
#書評
『ジーファーの記憶』今村治華著 南方新社・2860円 ジーファーとは、琉装の女性が頭に結い上げた髪に挿す簪(かんざし)。多くは金属製で、クガニゼークと呼ばれる ...
<書評>『民衆史の狼火を 追悼色川大吉』 偉大な歴史家への感謝
2022/06/11
#書評
『民衆史の狼火を 追悼色川大吉』三木健編 不二出版・1980円 まだ1年も経っていない。偉大な歴史家の色川大吉が逝去したのは、昨年の9月7日であった。文字通り ...
<書評>『敗者の空―沖縄の精神医療の現場から』 心の病持つ人に「伴走」
2022/06/11
#書評
『敗者の空―沖縄の精神医療の現場から』玉木一兵著 コールサック社・2200円 著者は、1980年に『お墓の喫茶店』で第8回琉球新報短編小説賞を受賞した。以来、 ...
<書評>『又吉栄喜小説コレクション全4巻』 沖縄こだわり、広がる想像
2022/06/04
#書評
『又吉栄喜小説コレクション全4巻』又吉栄喜著 コールサック社・各2750円 『豚の報い』で1996年に芥川賞を受賞した又吉栄喜氏が「又吉栄喜小説コレクション全 ...
<書評>『南琉球宮古語 池間方言辞典』 変化に満ちた方言、味わう
2022/06/04
#書評
『南琉球宮古語 池間方言辞典』国立国語研究所編 国立国語研究所(非売品) 宮古群島最北端の池間島は、琉球王国時代の御嶽信仰や祭祀(さいし)「ミャークヅツ(宮古 ...
<書評>『月と太陽』 多感な自己との折り合い
2022/05/28
#書評
『月と太陽』安里英子著 あすら舎・1800円 安里英子さんの『月と太陽』を読んだ。闘病生活の最中に上梓した作品である。巻頭詩の「月と太陽」の20数編の詩、「エ ...
<書評>『魚毒植物』 琉球列島の失われた伝統漁法
2022/05/28
#書評
『魚毒植物』盛口満著 南方新社・3080円 毒を流して魚を捕獲する漁がある。聞いただけではなんとも極悪非道な漁法に感じるかもしれない。しかし毒性のある植物をす ...
<書評>『何が記者を殺すのか』 テレビジャーナリズム健在なり
2022/05/21
#書評
『何が記者を殺すのか』斉加尚代著 集英社・1034円 関西ローカル局発のドキュメンタリー番組の録画DVDが、全国のファンの間で引っ張りだこになるという大阪の名 ...
<書評>『現代沖縄文学史』 文学研究に進むためのレール
2022/05/21
#書評
『現代沖縄文学史』落合貞夫著 ボーダーインク・1980円 本書は、明治期から現代まで、およそ110年にわたって集積された〈沖縄文学〉の領域から60作品を精選し ...
<書評>『沖縄発 記者コラム 沖縄の新聞記者』 伝える意味 自問続ける
2022/05/14
#書評
『沖縄発 記者コラム 沖縄の新聞記者』琉球新報社+安田浩一編著 高文研・1980円 マスコミ不信と新聞離れが続き、全国紙が地方取材網を縮小してゆく中、地方紙の ...
<書評>『訳注 琉球文学』 和文で記された豊かな世界
2022/05/14
#書評
『訳注 琉球文学』島村幸一、小比木敏明、屋良健一郎著 勉誠出版・12100円 琉球文学で知っている作品はありますか。講義の初回に学生たちに聞いてみる。そうする ...
<書評>『この村で』 暮らしの底流にある沖縄戦
2022/05/07
#書評
『この村で』大城貞俊著 インパクト出版会・2200円 その村は沖縄本島北部の集落がそうであるように、自然に恵まれ、伝統文化も息づく場所である。過疎化が進んでい ...
<書評>『「米留組」と沖縄』 海外に挑んだ沖縄人の物語
2022/05/07
#書評
『「米留組」と沖縄』山里絹子著 集英社・946円 「米留組」と聞くと、沖縄の人なら、戦後沖縄で「親米エリート」「米軍の親衛隊」などと批判された人々のことを思い ...
<書評>『米国の沖縄統治と「外国人」管理』 強制送還 権力の姿に迫る
2022/04/30
#書評
『米国の沖縄統治と「外国人」管理』土井智義著 法政大学出版局・7590円 本書は、米国統治下の沖縄において「外国人」を創出する線引きがどのように変遷し、該当す ...
<書評>『マンガで伝える沖縄戦』 「自分ごと」の沖縄戦
2022/04/30
#書評
琉球新報の副読紙「新報小中学生新聞・りゅうPON!」で、2020年4月から1年間にわたって展開した同名の連載が本になった。 舞台回し役の小学生こそ架空の存在 ...
<書評>『国家に捏造される沖縄戦体験』 援護法の本質学び直す
2022/04/23
#書評
『国家に捏造される沖縄戦体験』石原昌家著 インパクト出版会・3080円 援護法のことを知ったのは、石原氏のオンライン講演会がきっかけだった。それまで「集団自決 ...
<書評>『琉球の考古学 旧石器時代から沖縄戦まで』 最新の沖縄の考古学を解説
2022/04/23
#書評
『琉球の考古学 旧石器時代から沖縄戦まで』宮城弘樹著 敬文舎・2200円 本書は県内各地において近年明らかにされてきている最新の考古学の情報を、著者の豊富な発 ...
<書評>『ドキュメント〈アメリカ世〉の沖縄』 日・米・琉の視点から考察
2022/04/16
#書評
『ドキュメント〈アメリカ世(ゆー)〉の沖縄』宮城修著 岩波書店・1078円 本書は悲惨な沖縄戦の後、米軍によって占領された1945年から1972年までの27年 ...
<書評>『東シナ海』 尖閣の実情知る教養書
2022/04/16
#書評
『東シナ海』佐々木貴文著 KADOKAWA・990円 沖縄に住んでいる私たちは、日常的に太平洋や東シナ海を眺めて暮らしている。時には、首を左右にひねるだけで両 ...
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