「書評」の記事一覧
<書評>『キューバ★わが愛 私が見たキューバの素顔』 理不尽に挑む民衆写す
2021/05/09
#書評
『キューバ★わが愛 私が見たキューバの素顔』兼城淳子著 榕樹書林・2970円 著者との出会いは2006年。「信州沖縄塾」の2周年記念講演会で目取真俊さんを招き ...
<書評>『多様性と再生力 沖縄戦後小説の現在と可能性』 戦後の沖縄文学たどる
2021/05/01
#書評
『多様性と再生力 沖縄戦後小説の現在と可能性』 大城貞俊著 コールサック社・2200円 本書の著者は詩人、小説家であり、評論家、教育者である。氏の沖縄戦後詩論 ...
<書評>『交差する辺野古 問いなおされる自治』 「決定権なき決定者」の選択
2021/05/01
#書評
『交差する辺野古 問いなおされる自治』熊本博之著 勁草書房・3960円 本書は、辺野古集落に住む人々が、普天間基地移設問題といかに対峙(たいじ)してきたのかに ...
<書評>『これが民主主義か? 辺野古新基地に“NO”の理由』 閉塞する日本を開くカギ
2021/04/25
#書評
『これが民主主義か? 辺野古新基地に“NO”の理由』新垣毅ほか8人著 影書房刊・2090円 安倍・菅両政権下で民主主義は傷つき、権力の集中は独裁に向かっている ...
<書評>『南城市の沖縄戦 資料編 証言編―大里―』 証言を丁寧に語りつなぐ
2021/04/25
#書評
『南城市の沖縄戦 資料編 証言編―大里―』 専門委員会編 南城市教育委員会文化課市史編さん係編 南城市教育委員会・資料編4000円(証言編は本年度中に一般販売予 ...
<書評>『下河辺淳小伝 21世紀の人と国土』 沖縄へ残した言葉、重く
2021/04/17
#書評
『下河辺淳小伝 21世紀の人と国土』塩谷隆英著 商事法務・3960円 本書は開発天皇と呼ばれた知的巨人、下河辺淳についての渾身(こんしん)の評伝である。 著 ...
<書評>『古三線に魅せられて』 平和な音色を探す旅路
2021/04/17
#書評
『古三線に魅せられて』福田八直幸著 ボーダーインク・1760円 三線の音色に思わず反応してしまう。これを経験した人は少なくない。三線にまつわる謎や魅力は漠然と ...
<書評>『沖縄経済と業界発展』 「沖縄のしくみ」を概説
2021/04/11
#書評
『沖縄経済と業界発展』大城肇、與那原建、山内昌斗、大城淳著 1950倶楽部編 光文堂コミュニケーションズ・1600円 沖縄の「経済社会のしくみ」を俯瞰(ふかん ...
<書評>『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』 日本側に問題意識の欠如
2021/04/10
#書評
『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』松竹伸幸著 集英社・968円 本書は日米地位協定の性格を新たな視座から分析・解説した本である。地位協定は1960年の安保条 ...
<書評>『沖縄戦 久米島の戦争』 次世代継承へ強い思い
2021/04/04
#書評
『沖縄戦 久米島の戦争』久米島の戦争を記録する会編 インパクト出版会・2200円 2011年、筆者は本書の編者である徳田球美子氏と島袋由美子氏の案内で久米島の ...
<書評>『大主の国遊び物語』 琉球芸能への熱情軽やかに
2021/04/04
#書評
『大主の国遊び物語』勝連繁雄著 編集工房〈風〉・1500円 本書は詩人・作家・琉楽演奏家・評論家・芸能研究家として独自の立ち位置で活動する勝連繁雄の小説だ。 ...
<書評>『福祉再考』 基地、「本土自らの問題」に
2021/03/27
#書評
『福祉再考』田中聡子・志賀信夫編著 旬報社・1650円 本書は、福祉の分野でこれまで論じられてこなかった社会構造の問題を、研究者や現場のソーシャルワーカー、N ...
<書評>『詩集 一本の樹木のように』 豊かに生きる力培う
2021/03/27
#書評
<書評>『詩集 一本の樹木のように』佐藤モニカ著 新星出版・1760円 著者は、日系ブラジル移民四代目の子孫である。現在は名護市で子育てをしながら、意欲的に持 ...
<書評>『モーアシビからエイサーへ』 学問的実証と若者への共感
2021/03/20
#書評
『モーアシビからエイサーへ』井谷泰彦著 ボーダーインク・1760円 モーアシビとは、かつて沖縄の農村で未婚の男女が集い、野外で行われた歌舞の宴(うたげ)である ...
<書評>『詩集 ひとりの千年』 寂寥感と覚悟伝わる
2021/03/20
#書評
『詩集 ひとりの千年』市原千佳子著 ジャプラン・2750円 本書を読んで感じた印象は、まさに洗練充実の度合いを増したということである。不思議な詩もあり、複雑な ...
<書評>『島のことだま』 引き裂くものへの恨み
2021/03/14
#書評
『島のことだま』森口豁著 南山舎・3850円 真昼間の如く夜空を照らす月、山の上で祈る女性の姿。ハードカバーに描かれた絵は、すぐに民謡「月ぬまぴろうま」と野底 ...
<書評>『歌集シンギングサンド』 〈私〉のありよう
2021/03/14
#書評
『歌集シンギングサンド』仲間節子著 現代短歌社・2750円 著者の情報をもって、書かれた作品を簡単に意味づけてしまうことは、今日、安直な読み方として批判される ...
<書評>『いまきみがきみであることを』 小さな声に耳を傾ける
2021/03/06
#書評
『いまきみがきみであることを』白井明大詩 カシワイ画 書肆侃侃房・2420円 春が近づくと、詩が読みたくなる。暖かな陽気に誘われて、ふと詩集を手にする自分がい ...
<書評>『対米従属の構造』 「自発的隷従」の実態解明
2021/03/06
#書評
『対米従属の構造』古関彰一著 みすず書房・3960円 日本は米国の「属国」である。従属的独立国家・日本の属国的民主主義は、どのように誕生し、構造化されたか。 ...
<書評>『ものがたる近世琉球』 身近にある歴史の「入り口」
2021/02/28
#書評
『ものがたる近世琉球』石井龍太著 吉川弘文館・1870円 近世とは歴史時代区分の一つであり、諸説あるものの、日本史の中での近世は安土桃山・江戸時代を指し、琉球 ...
<書評>『ハワイと沖縄の架け橋 織りなす人々の熱い思い』 今後の発展 糸口見いだす
2021/02/27
#書評
『ハワイと沖縄の架け橋 織りなす人々の熱い思い』高山朝光著 編集工房東洋企画・1430円 1世紀余にわたる沖縄移民の歴史は、1900年に沖縄からハワイに渡った ...
<書評>『詩集 海に降る雨』 飛翔する言葉に勇気もらう
2021/02/20
#書評
『詩集 海に降る雨』佐々木薫著 あすら舎・1540円 本書は絶望に満ち非望にまみれている。この地点で己をむちうち幽(かす)かな光明を探してきりきりと引き絞った ...
<書評>『沖縄戦75年 戦火の記憶を追う』 非体験世代が向き合う継承
2021/02/20
#書評
『沖縄戦75年 戦火の記憶を追う』琉球新報社編集局編著 高文研・1980円 「戦後」75年という節目の年であった2020年。戦争体験をどう継承していくのか、「 ...
<書評>『奄美植物民俗誌』 知恵の継承、求められる時代
2021/02/14
#書評
『奄美植物民俗誌』えらぶ郷土研究会編 南方新社・1980円 本書のタイトルは『奄美植物民俗誌』とあるが、沖永良部島の植物民俗誌である。沖永良部島について少し紹 ...
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