「南風」の記事一覧

　「ロールモデル」とは、模範として尊敬する人物のこと。日本人女性研究者の中で私が最も尊敬するその人との出会いは、約８年前、米国での長期研修中に遡（さかのぼ）る。 ...

　１９９９年秋、ＪＩＣＡの個別専門家派遣事業でメキシコ、ハリスコ州・グアダラハラにひと月滞在した。メキシコシティに次ぐ大都市ながら旧宗主国スペインの植民地だった ...

　陸上を始めた頃、１人で練習していると声をかけてくるおじさんがいた。その風貌と気さくな人柄にフレンドリーな仲になった。「陸上始めたばっかりだけど頑張る」と熱く語 ...

　「物事はね、心で見なくてはよく見えない」。フランスの作家、サン・テグジュペリの代表作「星の王子さま」の一文です。私も大好きなこの小説、読まれた方も多いのではな ...

　「マルチーズロックというバンドは、ワルシャワでライブをやることに興味があるかしら。もしあるとしたら条件を教えて」。アナというポーランドに住む女性から短いメール ...

　「子ども食堂」をつくる活動が全国に広がっている。県内でも各市町村で試みが始まり、離島でも開設の動きがある。長い間、放置されてきた子どもたちの困窮に国、県が向き ...

　前回も少し触れましたが、東大の大きな特徴として、入学者選抜が学部学科ごとではなく、文科一類から三類、理科一類から三類の、合わせて六科類という大きなまとまりで行 ...

　先日、大学時代の恩師に、卒業制作展準備中のある学生を紹介してもらった。彼の作品は、グリューガン（樹脂を熱で溶かして接着させる道具）から出る溶剤が固まってできた ...

　プロ野球キャンプシーズン。見学に行きました。 　「目指せ優勝」。チームの目標は一つ。プロキャンプは、普段は直接には見られない選手の姿や、ＯＢとなったスター選手 ...

　「夢はありますか。将来どんな仕事に就きたいですか」。もし学生さんや若い人で将来はどの道に進もうか迷っているなら、参考程度に体験談を少しだけ。 　現在私は写真撮 ...

　このコラムの僕のモットーは「本音で書く」ですが、普段なかなか本音を出せません。自分の悪い所を他人に見せたくない。自分の本音を出して相手が嫌な気持ちになったらど ...

　漢方の独学は難渋を極めた。漢方医学書の文字は読めても、実際の臨床での意味が分からないのである。例えば風邪の場合、症状の組み合わせから病気の進み具合を評価し、風 ...

　ジェンダー協働推進室の前身である「男女共同参画委員会」が発足したばかりの頃、委員はすべて女性教員だった。女性の専任教員の割合は大学全体で１５％にも満たないので ...

　商売柄、干支（えと）の動物は神獣である龍を除いて病理解剖や採血、はたまたペットにした経験があるが、トラだけは縁がなかった。 　しかし、それは図らずも実現するこ ...

　九州各県対抗陸上競技大会という試合があった。県代表として初めての遠征。大会前からすでに緊張し、出発前の空港で肝心のアップシューズを忘れたことに気付く始末。急い ...

　今回は一見謎の私の肩書き、「アウトリーチ・スペシャリスト」についてご紹介しましょう。アウトリーチとは英語で元々「手を伸ばす」という意味です。そこから派生して、 ...

　小雨が降る寒い土曜日の午後、ももやま子ども食堂には明るい笑い声が溢（あふ）れていた。地域の小学生が５、６人で時々来るようになった。常連のきょうだいもいた。子ど ...

　大学受験シーズンまっただ中です。私は大学の入試担当でもありますが、今回は１９７２年５月の本土復帰の前後、私自身が経験した沖縄の大学受験事情について書きたいと思 ...

　私には、３人の娘がいる。娘が生まれる前までは、子供が欲しいとか、好きとか考えたこともないぐらい、子供という存在に対して無関心だった。実父と仲良くした思い出がな ...

　「済州島に行きませんか」。済州島出身で日本に留学中の青年に声を掛けられ、二つ返事で出掛けました。“韓ドラ”ファンの私にはまたとないチャンス。 　彼は研究テーマ ...

　近年、ドローンが注目されるようになってきた。ドローンとは小型の無人航空機のことで、カメラマンにとっては空撮が驚くほど身近にできるようになった。特にこの１年、仕 ...

　小３の頃、クラスの人気者同士が喧嘩（けんか）をして一触即発の時、そばにいた全く関係のない僕が、いきなり１人に殴りかかりました。当然周りから「お前の行動は変だ」 ...

　広島の小川外科の見学から八重山病院に戻ると、患者の付き添いの方が隣のベッドに横になっていた。看病疲れの腰痛で動けなくなったという。そこで、うつぶせになってもら ...