「書評」の記事一覧
<書評>『虚構の新冷戦』 二者択一のわなにはまらない
2021/02/06
#書評
『虚構の新冷戦』 東アジア共同体研究所琉球・沖縄センター編 芙蓉書房出版・2750円 本書は、昨年イージス・アショアの配備中止とともに政府・自民党内で急浮上し ...
<書評>『うむいちなじ』 差別下の魂 響き伝わる
2021/02/06
#書評
『うむいちなじ』沖縄愛楽園自治会編 沖縄愛楽園自治会、国立療養所沖縄愛楽園・3300円 私が愛楽園を訪ねたころ、いくつかの写真にハッとさせられたことがある。若 ...
<書評>『石川文洋フォトアイ ベトナム戦争と沖縄』 戦争知りたくない世代にも
2021/01/31
#書評
『石川文洋フォトアイ ベトナム戦争と沖縄』石川文洋著 榕樹書林・1430円 岩波書店や朝日新聞社などから優に50冊を超える著書をしたためている写真家・石川文洋 ...
<書評>『沖縄返還と東アジア冷戦体制 琉球/沖縄の帰属・基地問題の変容』 韓国・台湾からの視線ひもとく
2021/01/31
#書評
『沖縄返還と東アジア冷戦体制 琉球/沖縄の帰属・基地問題の変容』成田千尋著 人文書院・4950円 本書は、米国に自らの安全保障を委ねてきた韓国と台湾と、日米間 ...
<書評>『あの頃も、そしてこれからも』 沖縄の正と負、克明に
2021/01/23
#書評
『あの頃も、そしてこれからも』名護市市制50周年記念写真集専門部会編 名護市役所・2500円 名護といえば、かつては中南部から半日かけて着くやんばるの都であり ...
<書評>『日本「米軍基地」列島』 基地への視点、変える契機
2021/01/23
#書評
『日本「米軍基地」列島』吉田啓著 音羽出版・1650円 沖縄に住む人間の多くにとって米軍基地のフェンスや大空を飛び交う戦闘機はおなじみの景色だろう。私は中部育 ...
<書評>『沖縄憲法史考』 人々の「不断の努力」すくう
2021/01/17
#書評
『沖縄憲法史考』小林武著 日本評論社・6050円 本書は、まさに憲法学者が憲法に徹底的にこだわりながらつづった沖縄近現代史である。150年余の近現代を通じて支 ...
<書評>『新編琉球三国志(上・下)』 実相に迫る大河小説
2021/01/16
#書評
『新編琉球三国志(上・下)』 与並岳生著 上・下巻とも新星出版・1980円 上下巻・総ページ868ページに及ぶ大作である。為朝来琉から尚巴志の三山統一までを描 ...
<書評>『沖縄を世界空手の聖地に』 発祥の地の課題解決を指南
2021/01/03
#書評
『沖縄を世界空手の聖地に』亀川爵著 ゆい出版・1650円 世界の空手家が敬愛する空手発祥の地、沖縄がこんなにも重大な課題を抱えているのかということを本書から教 ...
<書評>『俳句の弦を鳴らす 俳句教育実践録』 俳句の伝道師 使命感克明に
2020/12/26
#書評
『俳句の弦を鳴らす 俳句教育実践録』野ざらし延男編 沖縄学販・2750円 本書は、名もなき若者たち(高校生)に俳句の醍醐味(だいごみ)を教える国語教師の40年 ...
<書評>『御願本の決定版!! 年中行事と御願』 沖縄の風習、網羅し継承
2020/12/19
#書評
『御願本の決定版!! 年中行事と御願』高橋恵子著 沖縄時事出版・2200円 年を取ったせいだろうか、昔のことがふっと思い浮かんできて、驚くことが多くなった。季 ...
<書評>『愚かな風』 表現の自由 縮減の記録
2020/12/12
#書評
『愚かな風』山田健太著 田畑書店・2530円 あの日から今日で3年。普天間第二小学校に米軍ヘリの窓が落下し、子どもの命が危険にさらされたあの日、苛烈(かれつ) ...
<書評>『戦争と平和を考えるNHKドキュメンタリー』 歴史的映像の道しるべ
2020/12/06
#書評
『戦争と平和を考えるNHKドキュメンタリー』 日本平和学会編 法律文化社・2200円 平和学会から出された『戦争と平和を考えるNHKドキュメンタリー』は、NH ...
<書評>『群島から』 言葉への純粋な愛情
2020/11/29
#書評
『群島から』 高良勉著 思潮社・3080円 生涯を詩作に懸けることは、理想に身を捧(ささ)げる営為にも等しい。詩に接すれば書き手の思想や心性が自(おの)ずと伝 ...
<書評>『沖縄経済入門 第2版』 県内の実像、冷静に分析
2020/11/21
#書評
『沖縄経済入門 第2版』宮城和宏・浦本寛史・比嘉正茂監修 沖縄国際大学経済学科編・1650円 沖縄国際大学経済学部の教授陣によって、「沖縄経済入門」の初版が出 ...
<書評>『海に生きる 島に祈る ―沖縄の祭祀・移民・戦争をたどる―』 波乱に富む人生経験者たち
2020/11/21
#書評
『海に生きる 島に祈る ―沖縄の祭祀・移民・戦争をたどる―』加藤久子著 ボーダーインク・2200円 太平洋の大地図を広げてみると、琉球弧の島々はまるで砂礫(さ ...
<書評>『ハジチ 蝶人へのメタモルフォーゼ』 鮮やかな生命の変身態
2020/11/15
#書評
『ハジチ 蝶人へのメタモルフォーゼ』喜山荘一著 南方新社・1430円 人類の普遍に届く壮大な仮説が、本の姿をした蝶に化身し、琉球弧の自然の中から飛び立った―そ ...
<書評>『海をあげる』 理不尽な日常を生きる
2020/11/15
#書評
『海をあげる』上間陽子著 筑摩書房・1760円 いろんな青と少しの黄色が弾む絵のカバーを捲(めく)ると、表紙の後ろ側、四辺が折り返され丁寧に糊(のり)付けされ ...
<書評>『香港とは何か』 刺激される「沖縄」とは何か
2020/11/07
#書評
『香港とは何か』野嶋剛著 ちくま新書・924円 沖縄にとってもさまざまな示唆に富む本だ。次の言葉がその一例だ。 「あなたは静かに暮らせているのでしょうが、誰 ...
『琉球海域史論』 卓越した史料分析の全貌
2020/10/31
#書評
『琉球海域史論 (上)貿易 海賊 儀礼 (下)近代 情報 海防』真栄平房昭著 榕樹書林・各13200円 東シナ海と太平洋の狭間(はざま)に点在する島嶼(とうし ...
<書評>『地元を生きる 沖縄的共同性の社会学』 分断越え、つながり模索
2020/10/31
#書評
『地元を生きる 沖縄的共同性の社会学』岸政彦、打越正行、上原健太郎、上間陽子著 ナカニシヤ出版・3520円 ゆいまーるの島って本当? 地道な社会調査で得た人 ...
『帝国の島 琉球・尖閣に対する植民地主義と闘う』 東アジアの近代「知」に対峙
2020/10/25
#書評
『帝国の島 琉球・尖閣に対する植民地主義と闘う』松島泰勝著 明石書店・2860円 今日(こんにち)の世界は洋の東西を問わずに、過去の被害が呼びもどされ、歴史認 ...
『ワールド・ウチナーンチュ 忘れ得ぬ人々』 県系移民の生きざま追う
2020/10/25
#書評
『ワールド・ウチナーンチュ 忘れ得ぬ人々』前原信一著 ボーダーインク・1760円 本書は多年にわたり沖縄県系移民の放送取材をしてきた著者が、その中からえりすぐ ...
『琉球人遺骨は訴える 京大よ、還せ』 ともに生きる世界への希望
2020/10/17
#書評
『琉球人遺骨は訴える 京大よ、還せ』松島泰勝・山内小夜子編著 耕文社・1870円 「京大は、遺骨をもとの場所に返しなさい」と、2018年12月に始まった「琉球 ...
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