「金口木舌」の記事一覧
<金口木舌>「まだ間に合う」覚悟で
2016/07/02
「日本はまだ間に合うと思うんです」。日本人の米海兵隊員としてイラク戦争出兵後、心を閉ざした男性の母は言う(6月29日付6面) ▼かつて家族で米国に移住した長島 ...
<金口木舌>壊憲記念日に
2016/07/01
〈「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日〉。軽やかな言葉遣いが人気の俵万智さんの短歌だ。これをもじった歌がある。〈憲法を解釈だけで変えられる ...
<金口木舌>政治家の印象操作
2016/06/30
劇場型政治が本格化したのは2005年ごろからか。「党をぶっつぶす」。ワンフレーズで大衆を驚かせ、選挙では対立候補に「刺客」を送り、政治をドラマ仕立てにして見せ ...
<金口木舌>コザを語り、飲んだ日々
2016/06/29
コザの顔と呼ぶべき経済人が逝った。新里酒造社長の新里修一さん。突然の訃報に言葉もない。63歳、まだ若いのに、とため息が出る ▼初めてお会いしたのは22年前。会 ...
<金口木舌>耳をすませば
2016/06/28
昨年度、市民から沖縄市立郷土博物館へ寄せられた文物は70点に上る。故人の遺品を親族らに分け与える「形見分け」のような思いを込めた寄贈もある ▼市池原の神衣装、 ...
<金口木舌>追悼の6月22日
2016/06/27
23日の「慰霊の日」の前日、名護市の国立療養所沖縄愛楽園で「追悼イベント」が行われた。沖縄戦の慰霊祭ではない。亡くなった全ての入所者を悼むためのものだ ▼6月 ...
<金口木舌>「肝苦さん」に包まれた慰霊の日
2016/06/26
「くゎんまが、まむてぃいちゃびら。ちばらなやーさい(子や孫を守っていこう。頑張ろう)」。19日に那覇市奥武山で開かれた県民大会で、翁長雄志知事はうちなーぐちで ...
<金口木舌>内なる常識を疑う
2016/06/25
不自由な義足で頑張れば「感動的」、並外れた努力と高性能の義足で世界記録に近づけば「不公平」「ずるい」-。リオ五輪走り幅跳び出場を希望するドイツのマルクス・レー ...
<金口木舌>涙に寄り添う
2016/06/24
「世はさまざま」という山之口貘の詩がある。〈琉球には/うむまあ木といふ木がある〉〈いつも墓場に立つてゐて/そこに来ては泣きくづれる/かなしい声や涙で育つといふ ...
<金口木舌>不戦の誓い
2016/06/23
#慰霊の日・沖縄戦
糸満市の平和の礎に今年は84人が追加刻銘された。戦後71年、いまだに刻銘は続く。その報道を見るたびに思い出す人がいる ▼その一人、石川ツル子さんは1944年、 ...
<金口木舌>犠牲を見つめ、戦後を生きる
2016/06/22
米軍属に命を奪われた女性の遺体が見つかった恩納村の雑木林を2度訪ねた。容疑者逮捕の数日後と県民大会の前日である。県警が設置した規制線の前に花束が並ぶ。その一つ ...
<金口木舌>「ありがとう」
2016/06/21
その日の「ありがとう」を毎日探して折り紙に書き留めた。すると「たくさんのありがとうがあることに気付いた」。沖縄女子学園(沖縄市)は家庭裁判所の保護処分で送致さ ...
<金口木舌>山の「通り会」
2016/06/20
山道の途中、「桃太郎旗」が数カ所に並ぶ。「仲上原(ナカイーバル)通り会」とあるが周辺は、青々とした草木が生い茂るばかりだ ▼「通り会」は嘉津宇岳麓の市道約1・ ...
<金口木舌>慰霊の日と参院選
2016/06/19
ナチス・ドイツの収容所といえば、ポーランドのアウシュビッツ収容所が有名だ。しかしナチスの収容所はそこだけではない。ヨーロッパ各地に点在する ▼収容所にも、死が ...
<金口木舌>さむいね、ああさむいね
2016/06/18
さむいね/ああさむいね(中略)どこがこんなに切ないんだらうね/腹だらうかね/腹とったら死ぬだらうね/死にたかあないね(秋の夜の会話)。カエルの詩人と呼ばれる草 ...
<金口木舌>18歳の権利を奪わないで
2016/06/17
詩人・谷川俊太郎さんが詩を書き始めたのは18歳。その頃、書いた作品がある。〈トモカクモ満零歳カラ十八歳マデ/オモシロオカシクヤッテキタ/ナントイッテモ健康ダシ ...
<金口木舌>「平和への願い」つなぐ
2016/06/16
23日の「慰霊の日」に、戦没者へどんな鎮魂の言葉をささげたらいいか-。戦後71年目を迎えた今年、そんな問いが頭の中を駆け巡る ▼そのヒントになる言葉がある。戦 ...
<金口木舌>本部生まれの名護マサー
2016/06/15
19日の県民大会を巡って、さざ波が起きている。公明党県本部は革新色が強いと難色を示し、自民党県議団は場所変更を求める。そんな今、あの人の処方箋を見たかった。先 ...
<金口木舌>しんがりのリーダー
2016/06/14
人々の列や順番の最後尾にいて「けが人はいないか」「忘れ物はないか」と目を配る。そんな「しんがりのリーダーシップ」を劇作家平田オリザさんが著書「下り坂をそろそろ ...
<金口木舌>存在した証し
2016/06/13
戸籍と本人が主張する名前が違う。生年月日が違う。戦前から戦後間もなく生まれた年配の方の取材ではよくあることだ ▼宜野座村宜野座に住む仲間タケさん(80)の取材 ...
<金口木舌>占領意識と女性の人権
2016/06/12
「OCCUPY」という英語は「占領する・占拠する」を意味する。この英単語を見つけたのは、ベテランズ・フォー・ピースという退役軍人らの団体が、米軍属女性暴行殺人 ...
<金口木舌>AI的情報処理、感情の混沌
2016/06/11
運動記事は勝負に注力し、涙の裏話はほどほどに。諸先輩や同業記者の背を見て学んだ ▼山ほどある専門用語と規則を知り試合を把握した上で、選手の人物像や所属団体の情 ...
<金口木舌>きっぱりと語る首相
2016/06/10
いつからだろうか。首相の記者会見が夕方6時台のニュースの時間帯を狙うようになったのは。時に、さほど重要でもない内容を延々と生中継することもある ▼とっくに報道 ...
<金口木舌>公民権運動
2016/06/09
きょう6月9日は数字の語呂合わせで「ロックの日」だ。1950年代以降、急速に広がったが、もとは自由を求める運動の側面も色濃い ▼日本でも心に響く曲は少なくない ...
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